Leçon 20Un souhait pour l’Europe
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Lorsque les Européens auront changé et auront appris à régler leurs problèmes en commun, l' Europe sera unie et démocratique.
ヨーロッパ人が考えを変え,自分たちの課題は共同で解決するとヨーロッパ人がわかったとき,ヨーロッパは統一し,民主的になるのです。
C'était le souhait de Jean Monnet pour une Union européenne dont il aura été l'un des principaux fondateurs.
これは,欧州連合についてのジャン・モネの願いであり,モネは欧州連合の主要な創設者の一人となるのでした。
文法
それでは,文法の勉強を始めましょう。
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今からみなさんがマスターしようとしているのは1. 直説法前未来です。
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「前未来」は,かんたんです。なぜかんたんなのかはすぐにわかるよ。気楽にやりましょう。
1. 直説法前未来
Lorsque les Européens auront changé … l'Europe sera unie et démocratique.
auront changé は「前未来形」と呼ばれる形なんだけれど,英語の「未来完了形」と似ているよ。
まずは,前未来の作り方から見ていきましょう。
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前未来の作り方
前未来= avoir または être の単純未来形+過去分詞
danser の直説法前未来
j' aurai dansé | nous aurons dansé |
tu auras dansé | vous aurez dansé |
il/elle aura dansé | ils/elles auront dansé |
partir の直説法前未来
je serai parti(e) | nous serons parti(e)s |
tu seras parti(e) | vous serez parti(e)(s) |
il sera parti | ils seront partis |
elle sera partie | elles seront parties |
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複合過去を作るときに,動詞によって助動詞 avoir と être を使い分けることがあったのを覚えているかな?さらに être の後に来る過去分詞は,主語の性・数に一致するという原則もあったよね。忘れてしまった人は,もう一度 Leçon 13 を見てね。
用法
Point
次に前未来の用法について見ていきましょう。前未来形は,未来のある時点までにすでに完了している出来事を表すのに用いられます。
Quand j'aurai fini mon travail, je rentrerai à la maison.
私は仕事が終わったら家に帰るでしょう。
Je serai rentré début novembre, en plein automne.
私は,秋まっただ中の11月初めには帰っているでしょう。
2. 関係代名詞(2)
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今からみなさんがマスターしようとしているのは,2. 関係代名詞(2)です。
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ここで取り上げる関係代名詞の中で dont という関係代名詞はけっこうよく使われるから,しっかりマスターしてね。
… une Union européenne dont il aura été l'un des principaux fondateurs.
dont は,英語の関係代名詞 whose,of which と同じような働きをしているんだよ。
先行詞が関係節の主語や目的語になっている場合の関係代名詞については,すでに Leçon 5 で学習しました。ここでは,先行詞が関係節の間接目的語や状況補語になっている場合の関係代名詞について見ていきます。
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先行詞が関係節の間接目的語や状況補語になっている場合の関係代名詞
1) 前置詞+ qui 先行詞は人に限られる
- C'est un ami avec qui je pars en voyage.
(← C'est un ami. Je pars en voyage avec lui.)
私といっしょに旅行に出かける友達です。
2) 前置詞+ lequel 先行詞は普通は物
- Voici le restaurant dans lequel j'ai mangé avec Luc.
(← Voici le restaurant. J'ai mangé avec Luc dans ce restaurant.)
ここがリュックといっしょに食事をしたレストランです。
3) dont de +関係代名詞に相当し,先行詞は人でも物でもよい
- Je te présenterai mon amie dont le frère est cuisinier.
私はきみにお兄さんがコックという友人を紹介しましょう。 - Voilà le livre dont tu me parlais l'autre jour.
それが,先日きみが私に話していた本です。
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前置詞の位置に注意!
英語の場合は,前置詞を文末に残しておくことができたけれども,フランス語の場合はそれができないので注意が必要だよ。
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先行詞の性・数に応じて変化
lequel は,先行詞の性と数によって,laquelle,lesquels,lesquelles といった具合に形が変化するので注意してね。
単数 | 複数 | |
男性 | lequel | lesquels |
女性 | laquelle | lesquelles |
lequel などは,疑問詞としても用いられます。
Parmi ces couleurs, laquelle préférez-vous?
これらの色のなかで,どの色が好きですか。
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dont は,de qui,duquel などと同じ働きをして,それらの代わりに用いられているんだ。つまり英語の whose や of which に相当するんだよ。
もっと知りたい! Quelques infos en plus!
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前置詞が à の場合の関係代名詞
前置詞が à の場合は,関係代名詞は次のようになります。先行詞の性と数に応じて変化し,前置詞 à と縮約します。
単数 | 複数 | |
男性 | auquel | auxquels |
女性 | à laquelle | auxquelles |
C'est un problème. Je pense toujours à ce problème. →
C'est un problème auquel je pense toujours.
それは私がいつも考えている問題です。
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関係代名詞 quoi を用いる場合
先行詞が ce,rien,quelque chose や前の文の意味内容のときは,「前置詞+quoi」を用 いる。
C'est juste quelque chose à quoi je pense.
それはちょうど私がいま考えていることです。
文法 / 自律学習コーナー
1. 条件法過去
ここからは自律学習コーナーです。
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今からみなさんがマスターしようとしているのは,1. 条件法過去です。
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「条件法過去」は,英語の「仮定法過去完了」にあたるんだよ。
まずは,条件法過去の作り方から見ていきましょう。複合過去や先ほどの前未来の作り方とよく似ています。
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条件法過去の作り方
条件法過去= avoir または être の条件法現在+過去分詞
danser の条件法過去
j' aurais dansé | nous aurions dansé |
tu aurais dansé | vous auriez dansé |
il/elle aurait dansé | ils/elles auraient dansé |
partir の条件法過去
je serais parti(e) | nous serions parti(e)s |
tu serais parti(e) | vous seriez parti(e)(s) |
il serait parti | ils seraient partis |
elle serait partie | elles seraient parties |
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avoir と être の条件法現在の活用は, Leçon 19 で出てきたけれども覚えているかな?忘れてしまった人はもう一度復習してみてね
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過去分詞の作り方,助動詞 avoir と être の使い分け, être の後に来る過去分詞の性数の一致がポイントになるのは,前未来のときと同じだね。これらを全部マスターしていれば,条件法過去の活用はそれほど難しくないよね。
用法
次に,用法について見ていきましょう。条件法現在と同じように,条件法過去にも大きく分けて3つの用法があります。
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1) 過去の事実の断定を避け,語調を和らげる。
2) 過去の事実に反する仮定の結果をあらわす。
3) 過去における未来完了(→時制の一致)
- 1) J'aurais dû venir en moto.
バイクで来るべきだった。 - Vous auriez pu me le dire plus tôt!
私にそれをもっと早く知らせることができたでしょうに。 - 2) Si j'avais travaillé dur, j'aurais réussi et je serais satisfait.
一生懸命に勉強していたら,合格して満足しているところなのに。 - 3) Elle m'a dit qu'elle aurait fini ses études l'année suivante.
彼女は次の年に卒業するだろうと私に言った。
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条件法過去がもっともよく用いられるのは,1) の用法だよ。
それぞれの用法を順に見ていきましょう。最初の用法は?
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用法1: 過去の事実の断定を避け,語調を和らげる。
- J'aurais dû venir en moto.
バイクで来るべきだった。 - Vous auriez pu me le dire plus tôt!
私にそれをもっと早く知らせることができたでしょうに。
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dû は devoir の,pu は pouvoir の過去分詞だよ。devoir と pouvoir が条件法過去で用いられると,するべきことをしなかった,あるいはできることをしなかった(非実現)ことに対して後悔したり,責めたりすることになるんだね。
もっと知りたい! Quelques infos en plus!
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推測,伝聞をあらわす用法(2)
条件法現在のところでも紹介しましたが,放送や新聞では,断定を避けるために条件法が使われます。こうした「推測,伝聞をあらわす用法」は,条件法過去でも用いられることがあります。
Un OVNI se serait écrasé en Russie.
UFO がロシアに落ちたらしい。
用法
さて,条件法過去の2番目の用法は?そしてそのパターンは?
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用法2: 過去の事実に反する仮定の結果をあらわす。
Si +直説法大過去, ・・・・・条件法過去
- Si j'avais travaillé dur, j'aurais réussi et je serais satisfait.
一生懸命に勉強していたら,合格して満足しているところなのに。 - Si j'avais su que l'école était si importante, j'aurais fait plus d'efforts.
学校が大事であるということを知っていたなら,もっと頑張っていたのに。
Point
条件法過去は,英語の「仮定法過去完了」にあたるんだね。条件法過去は「もし〜だったら」という条件節で用いるのではないことに要注意だよ。条件節では直説法大過去を用い,条件法過去は結果節(「〜だろう」)で用いるんだよ。
次の確認練習の前に,ここで,直説法大過去の活用形の作り方(Leçon 15)を復習しておくといいかもね。
用法
条件法過去の用法,最後はこれです。
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用法3: 過去における未来完了(→時制の一致)
主節 従属節 | 主節 従属節 | |
現在 前未来 | → | 過去 条件法過去 |
Elle m'a dit: « J'aurai fini mes études l'année prochaine.»
→Elle m'a dit qu'elle aurait fini ses études l'année suivante.
彼女は次の年に卒業するだろうと私に言った。
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主節の動詞が現在形から過去形に変わると,従属節中の「前未来」は「条件法過去」になります。このような時制の一致については,Leçon 17 で既に見てきたね。
2. 直接話法と間接話法
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今からみなさんがマスターしようとしているのは,2. 直接話法と間接話法です。
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さあ,最後の最後です。最後は話法を取り上げます。これまで勉強してきたいろいろなことが関係しています。
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話法とは?
人の言ったことの第三者への伝え方を「話法」と言います。人の言ったことをそのまま変えないで伝えるのが「直接話法」です。それに対して,話者の立場になって伝えるのが「間接話法」です。
直接話法の文を間接話法の文であらわすとき,平叙文,疑問文,命令文でそれぞれ次のような原則があります。
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1) 平叙文の間接話法
que を加える。
Il m'a dit: « Je t'aime.»
→ Il m'a dit qu'il m'aimait.
彼は私に愛していると言った。
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直接話法の書き方
英語と違っているよ。dire とか demander などの発言を表す動詞の後に,「 : 」deux-points を書き,実際に言ったことは「 « ... » 」guillemets の中に書きます。guillemets は,英語の quotation mark 「 " ... " 」と同じ働きをしているんだね。
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代名詞の人称の変化に注意
上の例文では,直接話法で使われている je と te (t')は,間接話法では,それぞれ il と me (m')になるんだね。
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時制の一致
時制の一致は,Leçon 17 でやったよね。復習しておくといいね。
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2) 疑問文の間接話法
間接疑問文の場合と同じ。
Il m'a demandé: « Est-ce que tu m'aimes? »
→ Il m'a demandé si je l'aimais.
彼は私に彼を愛しているかどうかたずねた。
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間接疑問も,Leçon 17 でやったよね。復習しておくといいね。
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3) 命令文の間接話法
命令文は,「de +不定詞」にする。
Il m'a dit: « Écoute-moi bien. »
→ Il m'a dit de bien l'écouter.
彼は私に自分の言うことをよく聞きなさいと言った。
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命令文の内容によって主動詞は変化する
「依頼」なら demander,「強い命令」なら ordonner,「助言」なら conseiller を使うんだよ。
Exercice Synthétique
フランス語のできない友達の通訳になってあげてください。それぞれの文は Elle (Il) vous demande … で始めます。
1)
2)
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さあ,いよいよゴールです。今回はゴールにふさわしい文法事項です。未来のある時点までにすでに完了している出来事を表すのに用いられる「前未来」です。将来の計画をたてるときに使えそうですね。また,「〜すればよかったのに」と過去のことを悔いるときによく用いられる「条件法過去」もでてきます。悔やむことがないように,将来のこともしっかり計画をたてておくことが大事ですね。