La Grammaire Active du Français

Leçon 14Le français au XVIIIe siècle

このページの目次

テキスト

聞いてみよう

読んでみよう

フランス語
日本語

Le français au XVIIIe siècle

18世紀のフランス語

Le français était au dix-huitième siècle la langue de la diplomatie en Europe.

フランス語は18世紀にはヨーロッパの外交用語でした。

On écrivait les grands traités en français.

大きな条約はフランス語で起草されました。

La plupart des diplomates le parlaient ou le comprenaient.

多くの外交官はフランス語を話し,理解していました。

Était-ce l' âge d' or du français?

それはフランス語の黄金時代だったのでしょうか。

Certains historiens le disent.

そのように語る歴史家もいます。

文法

ソーマ

それでは,文法の勉強を始めましょう。
さあ,Leçon 14 のメニューを見てください。

Leçon 14のメニュー

Comment

複合過去の次は,もうひとつの過去時制,半過去です。日本語話者が不得意な時制のひとつです。複合過去との使い分け,役割分担をしっかり理解するようにしましょう。

Check

今からみなさんがマスターしようとしているのは1. 直説法半過去です。

Comment

半過去は,作り方も複合過去と違っているよ。複合過去形は助動詞と過去分詞を組み合わせて作ったよね。半過去形は,助動詞は使わないで,動詞の語尾を変化させて作るんだよ。

1. 直説法半過去

Le français était au dix-huitième siècle la langue de la diplomatie en Europe.

ソーマ

était は être の「半過去」と呼ばれる形です。英語なら「過去形」was を使うところだよね。ということは,半過去は英語の過去と同じなのかな?

Comment

まったく同じというわけではありません。半過去形には英語の過去進行形と同じような用法もあります。半過去の用法は後で詳しくみることにして,まず半過去の作り方を見てみましょう。

1.1 半過去形の作り方

順を追って,半過去形の作り方を見てみましょう。まずは活用語尾です。半過去形は動詞の語尾を変化させて作ります。

Check

ステップ1 活用語尾

danser 「踊る」の半過去形

je  dansais nous  dansions
tu  dansais vous  dansiez
il  dansait ils  dansaient
elle  dansait elles  dansaient
Comment

赤字になっているところが,半過去形の活用語尾だよ。

半過去の活用語尾には,次のような特徴があります。

Check

半過去の活用語尾の特徴

1) 活用語尾には例外はひとつもない
2) 全人称の活用語尾にアルファベの i が入っている

Comment

単数の全人称と複数の3人称はすべて同じ発音だね。もう一度発音してこのことを確認しましょう。

今度は,語幹(活用するときに変化しない部分)について見てみましょう。 半過去の語幹は次のようにして作ります。

Check

ステップ 2 語幹

半過去の語幹:直説法現在 nous の活用形から ons を取ったもの

danser : nous dansons dans
finir : nous finissons finiss
prendre : nous prenons pren
avoir : nous avons av

もう大丈夫ですね。ここで念のために半過去形の作り方をまとめておきましょう。

Check

半過去の作り方 まとめ

ステップ 1. 直説法現在 nous の活用形から ons を取って語幹を作る。

例 :nous dansons → dans

ステップ 2.語幹に活用語尾(-ais, -ais, -ait, -ions, -iez, -aient)を付ける。

例:

je  dansais nous dansions
tu dansais vous dansiez
il dansait ils  dansaient
elle dansait elles dansaient

半過去形の作り方 être の半過去形

半過去の語幹は,普通は直説法現在 nous の活用形から ons を取ったものですが,ひとつだけ例外があります。それは être で,現在形の nous sommes から作ることはできません。être の半過去形は,特殊な語幹(ét)をしています。発音して覚えてしまいましょう。

Check

être の半過去形

j' étais nous  étions
tu  étais vous  étiez
il  était ils  étaient
elle  était elles  étaient
Comment

il,elle と était は,アンシェヌマンするよ。また,複数人称のところは,すべてリエゾンするよ。語幹の ét は例外だけれど,半過去の活用語尾は原則通りだよ。だって,半過去の活用語尾には例外はないんだから。この être の半過去形は助動詞としても使うから,とても大切なんだ。

1.2 半過去の用法

今度は,どんなときに半過去を使うのか見てみましょう。ひとことで言うと,半過去を用いるのは次のような場合です。

Check

半過去の用法

半過去の用法:
半過去は,過去のある時点に視点を移し,出来事をまだ完了していない継続中のものとして描写するときに用いる。

Comment

現在から過去を見ているのではなくて,視点を過去に移しているというのは,カメラを被写体に近づけてアップで撮っているのをイメージするとわかりやすいね。被写体に接近していると,被写体のその時の状態や動作しか見えないよね。つまり,状態や動作のスタート点やゴールは見えなくて,常に継続中,進行中の状態や動作しか見ていないということになるね。

半過去の用法:4つの用法

半過去の用法は次の4つに分けることができます。

Check

半過去の4つの用法

1)過去の状態
2)過去の進行中の動作
3)過去の習慣
4)過去における現在(時制の一致)

それでは,4つの用法を具体的に見てみましょう。
最初は,「過去の状態」を表す用法です。

Check

1)過去の状態

1) 過去の状態「〜 であった
Quand ils se sont connus, ils étaient étudiants.
訳: 彼らが知り合ったとき,彼らは学生でした

Comment

この例では,視点を「彼らが知り合ったとき」に移しています。そして,そのときには,彼らはまだ学生生活を送っているところだったと言っているのです。英語だと普通の過去形を使うところだね。

半過去の用法,2つ目は,「過去の動作」を進行中のものとしてあらわす用法です。

Check

2)過去の進行中の動作

2)過去の進行中の動作「〜 しているところだった
Quand j'ai rencontré Jean, il se promenait avec Anne.
訳: 私がジャンと出会ったとき,彼はアンヌと散歩しているところだった

Comment

この例では,視点を「私がジャンと出会ったとき」に移しています。そして,そのときには,彼はアンヌと散歩しているところだったと言っているのです。英語だと過去進行形を使うところだね。

半過去の用法,3つ目は「過去の習慣」をあらわす用法です。

Check

3)過去の習慣

3)過去の習慣「〜 したものだ
Quand il était étudiant, il se promenait souvent avec Anne.
訳: 学生だった頃,彼はアンヌとよく散歩したものだ

Comment

この例では,視点を「彼が学生だった頃」に移しています。そして,その頃,彼はアンヌとよく散歩したと言っているのです。英語だと「used to+不定詞」の構文を使うところだよね。1),2)の例とはちょっと違っていますが,「学生だった頃」には「アンヌと散歩すること」は繰り返しおこなわれていて,やはり未完了な行為です。

半過去の用法,4つ目は過去における現在(時制の一致)をあらわす用法です。

Check

4)過去における現在(時制の一致)

4)過去における現在(時制の一致)
主節の動詞が過去で,従属節の出来事が主節と同時なら,半過去を使います。
Elle m'a dit que Chantal voulait me voir.
訳: シャンタルが私に会いたがっていると彼女は私に言った

Comment

彼女が私に実際に言ったのは,Chantal veut te voir.「シャンタルがあなたに会いたがっているよ」です。
彼女が私に言ったのは,過去のことだけれど,その時点ではシャンタルが私に会いたがっているのは過去のことではないよね。だから「過去における現在」と言うんだよ。「時制の一致」については,Leçon 17で本格的に勉強します。

半過去の用法:半過去を用いるときの注意点

Point

半過去の4つの用法に共通しているのは,過去の出来事を未完了で,継続中,進行中のものとしてとらえている点です。それで,半過去を実際に使うときには次のような制約があります。

Check

半過去の制約

半過去は原則として明確な期間・回数をあらわす表現とともに用いることはできない。

Comment

カメラは被写体(過去の出来事)に接近しているのだから,出来事のスタート点やゴールは見えていない。そのようなときに,期間とか回数を考えるのは変だよね。

具体的に見てみましょう。過去の進行中の動作をあらわしている例です。

Quand j'ai rencontré Jean, il se promenait avec Anne.
私がジャンと出会ったとき,彼はアンヌと散歩しているところだった。
× Hier, il se promenait avec Anne toute la journée.
きのう,彼はアンヌと一日中散歩した。
Hier, il s'est promené avec Anne toute la journée.
きのう,彼はアンヌと一日中散歩した。
Comment

2番目の文がよくないのは,toute la journée 「一日中」という期間をあらわす表現と半過去がいっしょに用いられているからだよ。「散歩しているところ」なんだから,期間についてうんぬんするのは普通は変だよね。この場合には3番目の文のように,過去の出来事を完了したものとしてとらえる複合過去形を用いるんだよ。

2. 半過去と複合過去

ソーマ

再び,Leçon 14 のメニューを見てください。

Leçon 14のメニュー

Check

今からみなさんがマスターしようとしているのは2. 半過去と複合過去です。

Comment

これからはふたつの過去時制の使い分けが問題になります。ふたつを比べてみると,違いがよくわかり,使い分けるときに役に立つよ。

半過去と複合過去の使い分け

半過去と複合過去はどのように使い分けるのでしょうか?

Check

半過去と複合過去の使い分け

過去の出来事を完了したものとしてとらえるなら 複合過去形
過去の出来事を未完了なものとしてとらえるなら 半過去形
Point

複合過去と半過去の使い分け,キーワードは,「完了」と「未完了」だね。でも,現在ある出来事が実際に完了しているかどうかという問題ではないんだよ。複合過去と半過去の使い分けは,出来事を「完了」しているものとして表現する必要があるのか,それとも「未完了」なものとして表現する必要があるのかという問題なんだよ。

次の例で,具体的に見てみましょう。

Elle a regardé un film à la télé.
訳:彼女はテレビで映画を見た。

Quand il est rentré, elle regardait un film à la télé.
訳:彼が帰ったとき,彼女はテレビで映画を見ているところだった。

Comment

最初の例文では,regarder un film「映画を見ること」は複合過去形で,完了したこと,終わったこととして表現されています。それに対して,2番目の例文では半過去形が使われています。それは,「彼が帰ったとき」には,彼女が regarder un film「映画を見ること」は進行中で未完了であったこととして表現する必要があるからだね。

Quand ils se sont connus, ils étaient étudiants.
訳:彼らが知り合ったとき,彼らは学生でした。

Quand j'ai rencontré Jean, il se promenait avec Anne.
訳:私がジャンと出会ったとき,彼はアンヌと散歩しているところでした。

Comment

この2つの例の前半では,複合過去が使われているよね。ということは,se connaître 「知り合うこと」, rencontrer「出会うこと」を完了したものとして表現する必要があったからだね。それに対して,後半では半過去が使われているよね。ということは,être étudiant「学生であること」, se promener「散歩すること」を未完了なものとして表現する必要があったからだね。

二つの違いは,次の例を見るともっとよくわかります。

Elle est sortie de son bureau hier à six heures.
訳:彼女はきのう6時に退社した。

Quand je lui ai téléphoné, elle sortait de son bureau.
訳:私が彼女に電話したとき,彼女は退社するところであった。

Comment

sortir de son bureau「退社すること」が,最初の例では,すでに完了したものとして表現する必要があるから,「複合過去形」が使われているんだね。それに対して,2番目の例では,まだ完了していないものとして表現する必要があるから,「半過去形」が使われているんだね。このように見てくると,複合過去は「完了過去」,半過去は「未完了過去」と呼びたくなるね。

文法 / 自律学習コーナー

ソーマ

ここからは自律学習コーナーです。
再び,Leçon 14 のメニューを見てください。

Leçon 14のメニュー

Check

今からみなさんがマスターしようとしているのは1. 半過去と複合過去(つづき)です。

Comment

半過去形,もう大丈夫ですか。念のためにもう少し練習しておきましょう。

1. 半過去と複合過去(つづき)

2. 中性代名詞 le

ソーマ

再び,Leçon 14 のメニューを見てください。

Leçon 14のメニュー

Check

今からみなさんがマスターしようとしているのは2. 中性代名詞 leです。

Comment

le の冠詞としての用法と目的語としての用法はでてきましたね。こんどは別の用法です。今度の「中性代名詞の le 」は,英語の代名詞 it の用法にちょっと似ているよ。

Était-ce l'âge d'or du français ?

Certains historiens le disent.

ソーマ

le は文全体 (que) c'était l'âge d'or du français の代わりをする代名詞だよ。

「中性代名詞 le」には次の2つの用法があります。

Check
中性代名詞 le の2つの用法

中性代名詞 le の2つの用法

  • 1) 直接目的語として用いられた不定詞(句)・節のかわり
  • 2) 補語(属詞)として用いられた形容詞・分詞・名詞のかわり
Comment

le は,すでに出てきましたね。

  • 1) 男性単数名詞につける定冠詞
    J'aime le café.
  • 2) 直接目的語の男性単数名詞の代わりをする人称代名詞
    Je connais ce garçon. → Je le connais.

同じ le だけれど,「中性代名詞 le」は,この2つの用法とは違っているよね。

2. 1 直接目的語として用いられた不定詞(句)・節のかわり

1)の「直接目的語として用いられた不定詞(句)・節の代わりをする用法」から見ていきましょう。最初は,不定詞(句)の代わりをする用法です。

Check

a) 不定詞(句)の代わりをする用法

Elle voulait quitter Luc mais elle ne pouvait pas quitter Luc.
→ Elle voulait quitter Luc mais elle ne le pouvait pas. 
訳: 彼女はリュックと別れたいと思っていたが,彼女にはそれができなかった

Comment

太字になっている quitter Luc は動詞 pouvait(pouvoir の半過去形)の直接目的語として用いられた不定詞句です。同じ表現(quitter Luc)がすぐ近くにあり,構文も似ているから,中性代名詞 le を用いて代名詞化することができるんだよ。

1)の「直接目的語として用いられた不定詞(句)・節の代わりをする用法」の続きです。次の例も,不定詞句の代わりをする用法です。

Check

a) 不定詞(句)の代わりをする用法

Il désire habiter avec Marion mais elle ne veut pas habiter avec lui.
→ Il désire habiter avec Marion mais elle ne le veut pas.

訳:彼はマリオンといっしょに住みたいが,彼女はそうしたくない

Comment

太字になっている habiter avec lui は,動詞 veut(vouloir の現在形)の直接目的語として用いられた不定詞句です。同じような表現(habiter avec Marion)がすぐ近くにあるから,中性代名詞の le で置き換えることができるんだね。

中性代名詞 le は省略できないのですか?

Comment

くだけた話し言葉では,次の例のようにこの le はふつう省略されます。

- On prend un verre ?
- Désolé, mais je ne peux pas.

- ちょっと一杯飲もうか?
- すまないな,できないんだ。

結局,話し言葉では,不定詞句の代わりをする le はあまり用いられないのですね。

もっと知りたい!Quelques infos en plus!

Comment

不定詞の代わりをする le faire

次の例を見てください。

Essayez d’expliquer le parfum d’une rose. Vous ne pourrez pas le faire.
あるバラの香りを説明しようとしてみなさい。そうすることはできないでしょう。

この le も「中性代名詞の le 」ですが,今までの用法とはちょっと違っています。le と faire の2つで,expliquer le parfum d'une roseの代わりをしています。次も同じような例です。

Quand vous écrivez votre texte, vous le faites sur l’ordinateur ?
原稿を書くとき,あなたはコンピュータで書くのですか?

2番目の例では,le faire は,écrivez votre texte の代わりをしているんだよ。

1)の「直接目的語として用いられた不定詞(句)・節の代わりをする用法」の続きです。次は,節の代わりをする用法です。

Check

b) 節の代わりをする用法

Je t'aime, Laure. Enfin j'ai réussi à dire que je t'aime!
→ Je t'aime, Laure. Enfin j'ai réussi à le dire !

訳: 僕はきみが好きだよ,ロール。 とうとう僕はきみにそれが言えたよ!

Comment

太字になっている que je t'aime は動詞 dire の直接目的語として用いられている節です。同じ表現(je t'aime)がすぐ近くにあるから,中性代名詞 le を用いて次のように代名詞化することができるんだよ。

1)の「直接目的語として用いられた不定詞(句)・節の代わりをする用法」の続きです。次も,節の代わりをする用法です。

Check

b) 節の代わりをする用法

- A qui est cette montre ?
- Je ne le sais pas.

- この時計はだれのですか?
- それは知りません。

- Il faut qu’on parle, Bernard.
- Oui, il le faut.

- 話す必要があるわね,ベルナール。
- そうだね,その必要があるね。

Comment

中性代名詞の le は,最初の例では à qui est cette montre の代わりを,次の例では qu’on parle の代わりをしています。

もっと知りたい!Quelques infos en plus!

Comment

後から出てくるものを指す中性代名詞 le

次の例を見てください。

Comme vous le savez, je travaille avec elle.
あなたも御存知のように,私は彼女といっしょに仕事をしています。

Comme vous me l’avez dit, ce film est très intéressant.
あなたのおっしゃったように,この映画はたいへんおもしろいです。

節の代わりをする用法には違いないのですが,代名詞の指すものが,代名詞の後にある点が今までの例と違っています。中性代名詞の le は,最初の例では je travaille avec elle,次の例では ce film est très intéressant をそれぞれ指しています。

こんな言い方もあります。

Comme tout le monde le sait, Israël est peuplé d’immigrants venant des pays de l’Est
よく知られているように,イスラエルには東ヨーロッパの国出身の移民が住んでいる。

2. 2 補語(属詞)として用いられた形容詞・分詞・名詞のかわり

今度は,2)の「補語(属詞)として用いられた形容詞・分詞・名詞の代わりをする用法」を見てみましょう。

Check

a) 形容詞の代わりをする用法

a) 形容詞の代わりをする用法

Elle a été célèbre mais elle n'est plus célèbre.
→ Elle a été célèbre mais elle ne l'est plus.
彼女は有名だったが,今はもうそうではない。

Comment

太字になっている célèbre は補語(属詞)になっている形容詞です。同じ表現(célèbre)がすぐ近くにあり,構文も似ているから,中性代名詞 le を用いて代名詞化することができるんだよ。

先生,質問!

もし形容詞とか名詞が女性だったら,la になるのではないのですか?

Comment

とてもいい質問ですが,実は la にはならないのです。名詞が女性名詞であっても,形容詞が女性形であっても,いつも le を使います。また,複数であっても le を使います。性とか数によって変化しないので,「中性」という名前がついているのですね。あたりまえのことですが,次のことをしっかり頭に入れておきましょう。

中性代名詞の le は,性数に関係なく,変化しない!

次の例でわかりますように,beau は性と数によって次のように変化しても,中性代名詞の le は変化しません。

Il était beau mais maintenant il l'est moins. (l' = beau)
Elle était belle mais maintenant elle l'est moins. (l' = belle)
Ils étaient beaux mais maintenant ils le sont moins.(le = beaux)
Elles étaient belles mais maintenant elles le sont moins.(le = belles)

今度は,2)の「補語(属詞)として用いられた形容詞・分詞・名詞の代わりをする用法」の続きです。次は,分詞の代わりをする用法です。

Check

b) 分詞(過去分詞)の代わりをする用法

Quand j'avais des zéros, je n'étais jamais puni par mon père. Par contre, quand j'avais des 4 ou 5 sur 20, je l'étais systématiquement.
0点をとったとき,父に罰せられることは決してありませんでした。そのかわり,20点満点で4点か5点をとったときには,決まって罰せられました

Comment

太字になっている puni は,動詞 punir 「罰する」の過去分詞です。この例では,中性代名詞の le は puni par mon père の代わりをしています。

最後に,補語(属詞)として用いられた名詞の代わりをする用法を見てみましょう。

Check

c) 名詞の代わりをする用法

Elle était sa femme mais elle n'est plus sa femme.
→ Elle était sa femme mais elle ne l'est plus.
彼女は彼の妻でしたが,今はもうそうではありません

Comment

太字になっている sa femme は補語(属詞)になっている名詞です。同じ表現(sa femme)がすぐ近くにあり,構文も似ているから,中性代名詞 le を用いて代名詞化することができるんだよ。

Exercice Synthétique

ソーマ

つぎのイラストは昨日 Eric と Laure におこったことを描いたものです。Ericになったつもりで,quand と半過去形を必ず用いて,場面を説明する文を作りなさい。

1)

2)

totop