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Leçon 18La parité hommes-femmes

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La parité hommes-femmes

パリテ(男女同数性)

Pour que la parité soit respectée en politique, une loi a été votée en l'an 2000.

パリテ(男女同数性)が政界で尊重されるようにと,2000年に法案が可決されました。

Bien que les partis politiques doivent depuis cette loi présenter aux élections des listes mixtes, les femmes sont moins nombreuses que les hommes aux postes de décision.

この法が可決されてからというもの,政党は男女混合の被選挙人名簿を選挙に提示しなければならないのですが,決定権を持った職位につく女性は男性よりも少ない人数となっています。

文法

ソーマ

それでは,文法の勉強を始めましょう。
さあ,Leçon 18 のメニューを見てください。

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Comment

今回は「接続法」という文法項目です。接続法を使わなくてもコミュニケーションは一応できます。でも,接続法も使えたほうが,よりきめこまかなコミュニケーションができます。

Check

今からみなさんがマスターしようとしているのは,1. 接続法現在です。

Comment

「接続法現在」って何かな?英文法ではあまりでてこなかったよね。なんか手強そう。ちょっと心配。接続法の活用形の作り方といつ接続法を使うのかをしっかりマスターしてね。

1. 接続法現在

Pour que la parité soit respectée en politique, une loi a été votée en l'an 2000.

ソーマ

soit は être の「接続法」の活用形です。でも「接続法」って,「直説法現在」とどこが違うのかな?

今まで勉強してきたいろいろな動詞の活用形は,「直説法」と「命令法」の活用でした。この課ではあらたに「接続法」の形と用法をマスターすることにしましょう。まず接続法はどこで使うのでしょうか?

Point

接続法は,従属節内(que 〜)で使うのです。

  • Tu es avec moi.
    きみは私といっしょにいる。
  • Je suis heureux que tu sois avec moi.
    きみがいっしょにいてくれると私はうれしい。
Comment

最初の文で使われている es は,être の直説法現在だね。それに対して,次の文では être の接続法現在の sois が使われて使われています。このように接続法は従属節内(que 〜)で使われるんだよ。

接続法を使うのは従属節内なのですが,従属節内ならいつでも接続法を使うというわけではありません。

Point

従属節内で直説法と接続法のどちらを使うかは,従属節がどのような表現によって導かれているかによって決められるのです。

  • Je suis heureux que tu sois avec moi.
    きみがいっしょにいてくれると私はうれしい。
  • J'espère que tu viens avec moi.
    きみがいっしょに来てくれるといいなあ。
Comment

同じように que に導かれている従属節でも,最初の例文では接続法が用いられているのに対して次の例文では直説法が用いられているね。それは主節の表現(je suis heureux; j'espère)が違っているからなんだ。このように従属節を導く表現によって直説法を使う場合と接続法を使う場合があるんだよ。

Comment

もうひとつ注意することがあるよ。次の2つの文を見て。

  • Je veux que tu restes avec moi cette nuit.
    私は今夜はきみに私といっしょにいてもらいたい。
  • Je veux rester avec toi cette nuit.
    私は今夜きみといっしょにいたい。

2つの文では,je veux という表現が使われています。最初の文では,vouloir する人と rester する人が異なっていてます。それに対して,2番目の文では,vouloir する人と rester する人が同じです。このように,主節の主語と従属節の主語が同じときには,ふつうは不定詞構文を用いるんだよ。つまり,次のようには言わないんだよ。

Je veux que je reste avec toi cette nuit.

接続法の作り方 (1) 原則

はじめに接続法の活用について見てみましょう。接続法の活用形はどのようにして作るのでしょうか?活用語尾と語幹にわけて見ていきます。まずは活用語尾です。

Check

接続法の活用語尾

接続法の活用語尾は,-e,-es,-e,-ions,-iez,-ent

danser の接続法現在

je  danse nous  dansions
tu  danses vous  dansiez
il/elle  danse ils/elles  dansent
Comment

接続法現在の活用語尾は,nous と vous のところ以外は,ER 規則動詞の直説法現在の活用語尾と同じだね。また,ER 規則動詞の場合,je,tu,il/elle,ils/elles の接続法現在の活用形は,直説法現在の活用形と同じになるんだよ。

接続法現在の活用語尾は,実は ...と同じです。

Check

接続法の活用語尾

1. je,tu,il/elle,ils/elles の活用語尾(-e,-es,-e,-ent);
  ER 規則動詞の直説法現在の活用語尾と同じ

2. nous,vous の活用語尾(-ions,-iez);
  直説法半過去の活用語尾と同じ

danser の直説法現在

je  danse nous  dansons
tu  danses vous  dansez
il/elle  danse ils/elles  dansent

danser の直説法半過去

je  dansais nous  dansions
tu  dansais vous  dansiez
il/elle  dansait ils/elles  dansaient
Comment

ER規則動詞の直説法現在と半過去形の活用について復習したい人は,それぞれ Leçon 2Leçon14 を見てね。nous,vous の接続法現在の活用形は,活用語尾が直説法半過去と同じだけでなく,活用形全体が直説法半過去と同じなんだね。

接続法の活用語尾はもう大丈夫ですね。今度は語幹について見ていきましょう。

Point

接続法現在形の語幹は,直説法現在3人称複数(ils/elles)の語幹と同じになります。

Check

finir の接続法現在

je  finisse nous  finissions
tu  finisses vous  finissiez
il/elle  finisse ils/elles  finissent

finir の直説法現在

je  finis nous  finissons
tu  finis vous  finissez
il/elle  finit ils/elles  finissent
Comment

finir の接続法現在と直説法現在の活用形を見てごらん。直説法現在3人称複数の語幹(finiss)に接続法現在の活用語尾をつければ,接続法現在の全人称の活用形ができるんだよ。

今度は prendre の接続法現在の活用形の語幹を見ていきましょう。

Point

prendre のnous と vous の接続法現在形の語幹は,直説法現在1・2人称複数(nous/vous)の語幹と同じになります。

Check

prendre の接続法現在

je  prenne nous  prenions
tu  prennes vous  preniez
il/elle  prenne ils/elles  prennent

prendre の直説法現在

je  prends nous  prenons
tu  prends vous  prenez
il/elle  prend ils/elles  prennent
Comment

prendre のように直説法現在3人称複数の語幹が1・2人称複数の語幹と異なる場合は,接続法現在の語幹も2種類(prenn/pren)あるということだね。

接続法現在の nous と vous の活用形を見て何か気づきましたか?

Point

nous と vous の接続法現在形は,直説法半過去活用形と同じになります。

prendre の接続法現在

je  prenne nous  prenions
tu  prennes vous  preniez
il/elle  prenne ils/elles  prennent

prendre の直説法半過去

je  prenais nous  prenions
tu  prenais vous  preniez
il/elle  prenait ils/elles  prenaient
Comment

prendre の接続法現在と直説法半過去の活用形を見てごらん。接続法現在の nous と vous の活用形は直説法半過去活用形とまったく同じだね。でも当然だね。半過去形の語幹は,直説法現在の1人称複数(nous)の語幹と同じで,半過去形の1・2人称複数の活用語尾が接続法と同じ -ions,-iez なんだからね。

結局,接続法現在の活用形についてまとめると次のようになります。

Check

接続法の作り方 まとめ

1. je,tu,il/elle,ils/elles の活用形;
直説法現在3人称複数の語幹+接続法の活用語尾

2. nous,vous の活用形;
直説法半過去の活用形と同じ(直説法現在1・2人称複数の語幹+接続法の活用語尾)

danser の接続法現在

je danse nous dansions
tu danses vous dansiez
il/elle danse ils/elles dansent

finir の接続法現在

je finisse nous finissions
tu finisses vous finissiez
il/elle finisse ils/elles finissent

prendre の接続法現在

je  prenne nous  prenions
tu  prennes vous  preniez
il/elle  prenne ils/elles  prennent
Comment

3つの動詞とも,接続法の nous と vous のところは半過去の活用形と同じになるということだね。また接続法の語幹については,danser と finir は1つだけなのに対して,prendre は2つあるということだね。

次の練習問題をやる前に,ガーデニングなどに関するボキャブラリーを覚えましょう。

couper le bois
arracher l'herbe
tondre le gazon
cueillir des pommes
arroser les légumes
jardiner

木を切る
草を抜く
芝を刈る
りんごを取る
野菜に水をやる
庭いじりをする

Comment

はじめての動詞もあるからヒントをあげるね!直説法現在の活用がわかれば,接続法現在の活用形は作れるんだよね。

  • tondre : ils tondent nous tondons
  • cueillir : ils cueillent nous cueillons

用法

ここからは接続法の用法について見ていきます。その前に次のことをもう一度確認しておきましょう。

Check

1) 接続法は,原則として従属節内(que 〜)で使う。

2) 直説法と接続法のどちらを使うかは,従属節がどのような表現によって導かれているかによって決められる。

  • Je suis heureux que tu sois avec moi.
    きみがいっしょにいてくれると私はうれしい。
  • J'espère que tu viens avec moi.
    きみがいっしょに来てくれるといいなあ。
Comment

ここで大事なのは,どの表現の後で接続法を使うのかをしっかり覚えることなんだ。今から見ていく接続法を取る表現は,理解しやすいように意味や構文にしたがって分類してあるけれども,あくまでも具体的に「〜の表現の後では動詞は接続法」というふうに覚えること大事だよ。

どの表現の後で接続法を使うかは大きく2つに分けることができます。

Check

1) 主節の表現(動詞,形容詞など)による場合

主節が願望,必要性,可能性,疑惑,心配,感情をあらわすとき

Je suis heureux que tu sois avec moi.
きみがいっしょにいてくれると私はうれしい。

Check

2) 従属節を導く表現(接続詞句,前置詞句)による場合

従属節を導く接続詞句や前置詞句が,目的,譲歩,条件などをあらわすとき

Il a parlé lentement pour qu'elle comprenne.
彼は彼女が理解できるようにゆっくりと話した。

Comment

上の説明は頭の中を整理するには役立つけれど,大切なのは,やっぱり具体的に「〜の表現の後では動詞は接続法」というふうに覚えることだよ。たとえば「être heureux que の後では動詞は接続法」「pour que の後では動詞は接続法」というふうにね!

それでは,1) の「主節が願望,必要性,可能性,疑惑,心配,感情をあらわすとき」からマスターしていきましょう。

Check

接続法をとる「願望(命令)」をあらわす主な表現

vouloir que …

souhaiter que …

désirer que …

aimer que…

demander que…

exiger que …

dire que …

「〜したい」

「〜を願う」

「〜を望む」

「〜が好き,してもらいたい」

「〜を求める」

「〜を強く求める」

「〜するように言う」

  • Je veux que tu deviennes ma femme.
    きみが僕の妻になってくれたらなあ。
  • Luc demande qu'on le comprenne bien.
    リュックは私たちが彼の言うことをよく理解することを求めている。

もっと知りたい! Quelques infos en plus!

Comment

que 節が使えない場合

従属節内で接続法をとる動詞でも,主節の主語と従属節の主語が同じときには,ふつうは不定詞構文を用います。

私は皿洗いをしたいのですが。

○ Je voudrais faire la vaisselle.
×  Je voudrais que je fasse la vaisselle.

主節の主語と従属節の主語が異なる場合は,もちろん que 節を使います。

Je voudrais que tu fasses la vaisselle.
私はきみに皿洗いをしてもらいたいのですが。

Comment

言いたいことが簡単な言い方(不定詞構文)で言えるなら,わざわざ面倒な言い方はしないということだね。でも,世の中には簡単なことをむずかしく言う人ってときどきいるよね。お互いに気をつけようね。

用法

1) の「主節が願望,必要性,可能性,疑惑,心配,感情をあらわすとき」の続きです。

Check

接続法をとる「必要性」をあらわす主な表現

(il) faut que … 「〜しなければならない」
il est nécessaire que … 「〜する必要がある」
(il) vaut mieux que … 「〜するほうがいい」
  • Maintenant il faut vraiment que j'y aille.
    今,私は本当に(そこへ)行かなければなりません。
  • (Il) vaut mieux qu'on se quitte.
    私たちは別れたほうがいい。
Comment

どれも非人称の il を主語とする構文だね。非人称の il がカッコのなかに入っているのは,くだけた日常会話では,非人称の il はしばしば省略されることがあるからだよ。

Faut que j'y aille.
私はそこに行かなければなりません。

次は,可能性をあらわすときについてです。

Check

接続法をとる「可能性」をあらわす主な表現

c'est (il est) possible que … 「〜かもしれない,ありえる」
c'est (il est) impossible que … 「〜はできない,ありえない」
c'est (il est) rare que … 「〜はまれである」
il se peut que … 「〜かもしれない,ありえる」
il arrive que … 「〜することがある」
il semble que … 「〜あるらしい」
  • Il est possible qu'il pleuve demain.
    明日は雨が降るかもしれない。
  • Il arrive qu'il neige en octobre, mais c'est assez rare.
    10月に雪が降ることもあるが,かなりまれだ。
Comment

最初の3つの表現は,英語にそっくりな表現があるね。
il semble que … は英語の it seems that … にあたる表現だね。

先生,質問!

非人称の表現に導かれる節のなかではいつも接続法なのですか?

Comment

そんなことはありません。接続法をとる非人称表現もあれば,そうでないものもあります。非人称でも接続法をとるのは,「願望,必要性,可能性,疑惑,心配,感情」をあらわす表現に限られます。そのような意味を持っていない非人称表現では,接続法ではなく直説法を使います。

Il est évident qu'il a tort.
彼が間違っているのは明らかだ。

しかし,否定的な意味になると接続法をとります。

Il n'est pas évident qu'il ait tort.
彼が間違っているかどうかは明らかではない。

Commen t

il est probable que … 「〜はありそうだ」は直説法をとるから要注意!

Il est probable qu'il est malade.
たぶん彼は病気なのだろう。

用法

1) の「主節が願望,必要性,可能性,疑惑,心配,感情をあらわすとき」の続きです。

Check

接続法をとる「疑惑」をあらわす主な表現

douter que … 「〜を疑っている」
il est douteux que … 「〜は疑わしい」
ce n'est pas sûr que … 「〜は確かではない」
  • Elle doute que ce médicament soit efficace.
    彼女はこの薬が効くかどうかを疑っている。
  • Il est douteux qu'il fasse beau demain.
    明日晴れるかどうかは疑わしい。
  • Ce n'est pas sûr qu'elle sache la vérité.
    彼女が真実を知っているかどうかは確かではない。
Comment

「疑惑」をあらわさない場合は,直説法がよく使われるんだよ。

Je ne doute pas que ce médicament est efficace.
この薬が効くのは間違いない。

こんどは,心配をあらわすときについてです。

Check

接続法をとる「心配」をあらわす主な表現

avoir peur que … 「〜を心配する」
craindre que … 「〜を心配する」
  • J'ai peur qu'il (ne) pleuve.
    雨が降るのではないかと心配だ。
  • Je crains qu'il (ne) soit malade.
    彼が病気ではないかと心配だ。
Comment

craindre の現在形の活用,覚えているかな?

je crains tu crains il/elle craint
nous craignons vous craignez ils/elles craignent

先生,質問!

Je crains qu'il ne soit malade. の ne は何ですか?

Comment

この ne は「虚辞の ne 」と言われるもので,否定の意味はありません。虚辞の ne は,この例のように主節が「心配」をあらわす動詞のときに従属節内で用いられます。日本語でも同じような言い方(「〜ではないか」)をするから,なぜ虚辞の ne が用いられるかはなんとなく理解できますね。

  • Je crains qu'il ne soit malade.
    彼が病気ではないかと心配だ。
  • J'ai peur qu'il ne pleuve.
    雨が降るのではないかと心配だ。

しかし,話し言葉ではしばしば省略されます。この虚辞の ne は,この他に avant que と à moins que の後でも用いられますが,これについてはまた後で説明します。

Comment

疑惑をあらわす動詞が否定形になると,虚辞の ne が使われることがあるんだよ。

IJe ne doute pas que ce médicament ne soit efficace.
この薬が効くのは間違いない。

用法

最後に感情をあらわすときについて見ていきましょう。

Check

接続法をとる「感情」をあらわす主な表現

c'est dommage que … 「〜は残念である」
il est regrettable que … 「〜は残念である」
il est triste que … 「〜するのは悲しい」
c'est (il est) étonnant que … 「〜とは驚きだ」
être content(e) que … 「〜に満足している」
être heureux(se) que … 「〜してうれしい」
  • C'est dommage que tu me quittes.
    きみが私と別れてしまうのは残念です。
  • Je serais content que tu viennes.
    きみが来てくれたらうれしいのですが。
Comment

主節と従属節の主語が同じなら,ふつうは不定詞構文を使うんだったね。

Je suis content(e) de vous voir.
お会いできてうれしいです。

もっと知りたい! Quelques infos en plus!

Comment

考えをあらわす動詞と接続法

penser, croire など考えをあらわす動詞が否定や疑問におかれた場合は,ふつう接続法を用います。

  • Je pense que tu as raison.
    私はあなたの言っていることが正しいと思います。
  • Je ne pense pas que tu aies raison.
    私はあなたの言っていることが正しいとは思わない。
  • Vous croyez qu'il est amoureux de moi.
    あなたは,彼が私に恋していると思っている。
  • Croyez-vous qu'il soit amoureux de moi?
    あなたは,彼が私に恋していると思いますか?
Comment

この場合接続法を用いるのは,従属節の内容が不確実な場合なんだ。事実であることが確実なら,否定や疑問におかれていても直説法を用いるんだよ。
Croyez-vous qu'il est amoureux de moi?

用法

ここからは,2) の「従属節を導く接続詞句や前置詞句が,目的,譲歩,条件などをあらわすとき」について見ていきます。まずは目的をあらわすときについてです。

Check

接続法をとる「目的」をあらわす主な表現

pour que … 「〜するために」
afin que … 「〜するために」

Il a parlé lentement pour qu'elle comprenne.
彼は彼女が理解できるようにゆっくりと話した。

Comment

主節と従属節の主語が同じなら,ふつうは不定詞構文を使うんだったね。

Nous, on mange pour vivre. Eux, ils vivent pour manger.
私たちは生きるために食べる。彼らは食べるために生きている。

先生,質問!

pour que と afin que はどう違うのですか?

Comment

日常のフランス語では pour que を使うのですが,それに対して afin que は改まった表現で,主に書き言葉で使われるのです。

Son père lui a tout raconté afin qu'elle sache la vérité.
彼女の父親は,彼女が真実を知るようにと全てを話した。

Comment

同じように,「afin de +不定詞」も改まった表現で,主に書き言葉で使われるんだよ。「pour +不定詞」を使うのが普通だよ。

Le gouvernement prend des mesures afin de contrôler les dépenses.
歳出を抑えるために政府は有効な手を打つ。

次は,譲歩をあらわすときについてです。

Check

接続法をとる「譲歩」をあらわす主な表現

bien que … 「〜であるにもかかわらず」
quoique 「〜であるにもかかわらず」
malgré que … 「〜であるにもかかわらず」
quoi que … 「何を〜しようとも」

Elle est partie à la montagne quoiqu'il fasse mauvais.
彼女は天気が悪いにもかかわらず山に出かけた。

Comment

malgré には,「malgré +名詞」の用法もあるよ。

Elle est sortie malgré la pluie.
(= Elle est sortie malgré qu'il pleuve.)
雨降りにもかかわらず,彼女は出かけた。

先生,質問!

bien que,quoique,malgré que はどう違うのですか?

Comment

「〜にもかかわらず」と譲歩をあらわしたいとき,quoique は普通のニュートラルな表現ですが,malgré que はくだけた口語的な表現で話し言葉で用いられ,bien que は改まった文語的な表現で書き言葉で用いられます。

Bien que l'on prévoie une abondante récolte mondiale de céréales, de nombreux pays font encore face à des pénuries alimentaires.
穀類の世界的な豊作が予測されているにもかかわらず,数多くの国が食料不足にまだ苦しんでいる。

Comment

もういちどまとめておくね。

譲歩「〜にもかかわらず」の表現

bien que … 文語的
quoique … ニュートラル
malgré que … 口語的

quoique と quoi que はどう違うのですか?

Comment

quoique は「〜にもかかわらず」という意味ですが,quoi que は「何を〜しようとも」という意味で,2つの表現の意味は同じではありません。次の例でもう一度意味の違いを確認してください。

  • Il continue à fumer quoique le médecin lui ait dit d'arrêter.
    医者が止めるように言ったにもかかわらず,彼はタバコを吸い続けている。
  • Il continue à fumer quoi que le médcin lui ait dit.
    医者が何と言っても,彼はタバコを吸い続けている。
Comment

quoi qu'il en soit 「いずれにせよ,とにかく」といった熟語もあるんだよ。

Quoi qu'il en soit, je te souhaite bon courage.
とにかく頑張ってね。

用法

最後に条件,時間的先行をあらわすときについて見ていきましょう。

Check

接続法をとる「条件,時間的先行」をあらわす主な表現

à moins que … 「〜でない限り」
sans que … 「〜することなしに」
de peur que … 「〜を恐れて」
avant que … 「〜する前に」
jusqu'à ce que … 「〜するまで」
  • La fête aura lieu à moins qu'il (ne) pleuve.
    雨が降らない限り,祭りは行われるでしょう。
  • Rentrons avant qu'il (ne) pleuve.
    雨が降る前に戻りましょう。
  • Le temps passe sans que je ne m'en aperçoive.
    私が気がつかないうちに時は過ぎていく。

先生,質問!

Rentrons avant qu'il ne pleuve. の ne は何ですか?

Comment

この ne は「虚辞の ne 」と言われるもので,否定の意味はありません。虚辞の ne は,この例のように,à moins que と avant que の後で用いられます。しかし,話し言葉ではしばしば省略されます。この虚辞の ne は,craindre que と avoir peur que の後でも用いられますが,これについてはすでに説明しましたね。

Comment

de peur que … 「〜を恐れて」の que 節内でも虚辞の ne がよく用いられるんだよ。

J'ai pris un parapluie de peur qu'il (ne) pleuve.
雨が降るといけないので,傘をもっていった。

もっと知りたい! Quelques infos en plus!

Comment

その他の接続法の用法

関係節内でも次のような場合は,接続法が用いられます。

1)先行詞の存在が不確実な場合

  • J'aimerais bien trouver un robot qui me permette de vivre sans travailler.
    私は,私が働かないで生活できるようなロボットを見つけたい。

2)先行詞が否定されている場合

  • Il n'y a rien sur quoi je puisse compter.
    私が頼りにできるものはなにもない。

3)先行詞に最上級またはそれに相当する表現がついている場合

  • C'est la femme la plus intelligente que j'aie vue.
    彼女は私がこれまで会ったなかでもっとも頭のいい女性です。
  • C'est la seule personne qui parle cette langue.
    彼はこのことばを話せる唯一の人です。

文法 / 自律学習コーナー

ソーマ

ここからは自律学習コーナーです。
再び,Leçon 18 のメニューを見てください。

Leçon 18のメニュー

Check

今からみなさんがマスターしようとしているのは,1. 接続法現在(つづき)です。

Comment

ここでは例外的な接続法の作り方を見てみましょう。一応分類して説明するけれど,そんなにたくさんないから,丸暗記するのがマスターするコツだよ。

1. 接続法現在(つづき)

接続法の作り方(2)例外

接続法の活用には次のような例外があります。

Check

接続法の活用の例外

1) nous,vous 以外は特別な語幹になるもの: aller, vouloir
2) 全人称特別な語幹になるもの: faire, savoir, pouvoir
3) 語幹,活用語尾ともに例外的なもの: avoir, être
Comment

1) と 2) は語幹だけが例外で活用語尾は原則通りだよ。ということは, avoir と être を除いて,接続法現在の活用語尾は全ての動詞に共通だということだね。これもポイントのひとつだからしっかり覚えておいてね。

それぞれの活用形の作り方を順に見ていきましょう。まずは,1) nous,vous 以外は特別な語幹になるものです。

Check

aller の接続法現在

j'aille nous allions
tu ailles vous alliez
il/elle aille ils/elles aillent
Check

vouloir の接続法現在

je veuille nous voulions
tu veuilles vous vouliez
il/elle veuille ils/elles veuillent
Comment

je,tu,il/elle,ils/elles の接続法現在の語幹は,直説法現在3人称複数から作るのが原則だけど,特別の語幹をとる動詞があるんだよ。aller,vouloir に関しては,je,tu,il/elle,ils/elles は特別の語幹をとりますが,nous,vous は原則通りの語幹(直説法現在1・2人称複数の語幹)をとります。活用語尾は原則通りだよ。

Check

faire の接続法現在

je fasse nous fassions
tu fasses vous fassiez
il/elle fasse ils/elles fassent
Check

savoir の接続法現在

je sache nous sachions
tu saches vous sachiez
il/elle sache ils/elles sachent
Check

pouvoir の接続法現在

je puisse nous puissions
tu puisses vous puissiez
il/elle puisse ils/elles puissent
Comment

この3つの動詞の接続法現在形,語幹は特別だけれど活用語尾は原則通りだよ。何度も発音して覚えてしまおうね。

最後は,3) 語幹,活用語尾ともに例外的なものについてです。

Check

avoir の接続法現在

j' aie nous ayons
tu aies vous ayez
il/elle ait ils/elles aient
Check

être の接続法現在

je sois nous soyons
tu sois vous soyez
il/elle soit ils/elles soient
Comment

それぞれ命令法の活用と似ているね。

  • avoir: aie ayons ayez
  • être: sois soyons soyez

語幹,活用語尾ともに例外だから発音して語呂で覚えるといいよ。

2. 接続法過去

ソーマ

再び,Leçon 18 のメニューを見てください。

Leçon 18のメニュー

Check

今からみなさんがマスターしようとしているのは,2. 接続法過去です。

Comment

頻度はかなり低い文法項目ですが,たまに出てくるので一応見ておきましょう。そんなに難しいことはないよ。

Point

主節が現在・未来のとき,従属節である事柄を「未完了の事柄」として表現したいときには接続法現在を使います。それに対して,「完了した事柄」として表現したいときには接続法過去を使うのです。

接続法過去は次のようにして作ります。

Check

接続法過去

接続法過去= avoir(être) の接続法現在+過去分詞

  • J'ai peur que vous (ne) m'ayez oublié à jamais.
    私は,あなたが私のことを永遠に忘れ去ってしまうのではないかと心配です。
  • Je suis heureuse que tu sois venu hier.
    私は,昨日きみが来てくれてうれしい。
  • C'est la meilleure pièce que j'aie jamais vue!
    それは私がかつて見たなかで最も良い部屋だ。
  • L'été 2003 a été le plus chaud que l'on ait connu ces cinquante dernières années.
    2003年の夏は,この50年間に経験したなかで最も暑かった。
Comment

日常語では,主節が過去のときも,従属節の「未完了の事柄」は接続法現在で,「完了した事柄」は接続法過去であらわすんだよ。

  • Il fallait une actrice qui puisse jouer ça.
    それを演じることのできる女優が必要だった。
  • Je craignais qu'il ne soit tombé entre les mains de terroriste.
    私は,彼がテロリストの手中に落ちてしまうのではないかと心配だった。

Exercice Synthétique

ソーマ

イラストを見て,接続法の入った文を作りなさい。

1)

2)

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