La Grammaire Active du Français

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La francophonie

フランス語圏

Environ 200 millions de personnes parlent le français dans le monde.

世界ではおよそ2億人がフランス語を話しています。

Dans certains pays européens et au Québec, la population le parle comme langue maternelle.

ヨーロッパのいくつかの国やケベックで,人々はフランス語を母語として話します。

Dans plusieurs pays d' Afrique, le gouvernement lui donne un statut de langue administrative.

アフリカのいくつかの国で,政府はフランス語を行政用語の地位に定めています。

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それでは,文法の勉強を始めましょう。
さあ,Leçon 12 のメニューを見てください。

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Comment

英語では直接目的語と間接目的語の区別ができなくても,それほどこまりませんでした。でも,フランス語をマスターするには,この2つの区別ができないと,いろいろな面で支障をきたします。どこが異なっているのか,しっかり理解するようにしましょう。

Check

今からみなさんがマスターしようとしているのは,1.目的語の働きをする人称代名詞です。

Comment

目的語の代名詞,英語とずいぶん違っているよ。さて,どこが違っているのでしょうか?

1.目的語の働きをする人称代名詞

Dans certains pays ..., la population le parle comme langue maternelle,…

ソーマ

le は le français に代わる目的語の働きをしている代名詞です。

まずは,フランス語の目的語の働きをする代名詞の特徴を見てみましょう。例えば,「私はきみを愛している」と言いたいとき,・・・

Comment

フランス語の例文中にある t' は英語の you にあたり,目的語の働きをしています。ということは,目的語の働きをする代名詞はフランス語では動詞の前に置かれるということだね。英語と違っていて,おもしろいね!フランス語は日本語と同じ語順なんだね。実は,代名詞に変えても語順が変わらない英語が特殊なんだよ。

フランス語の目的語の働きをする代名詞の特徴をもうひとつ見てみましょう。フランス語の目的語の代名詞は,日本語とも違っているところがあります。

フランス語は Je  t’ aime !
  僕は  きみを 愛しているよ!
日本語は 「愛しているよ!」
Comment

日本語では代名詞は普通は省略できます。特に,会話では代名詞は省略したほうが自然ですね。でも,フランス語では,主語とか目的語になっている代名詞は普通は省略できないんだよ。日本語とずいぶん違っているね。わざわざ言わなくてもいいことは,どんどん省略できるのが日本語の特徴だね。英語とかフランス語では,原則としてそうすることができないんだね。言わなくてもわかっているのに,わざわざ言わなくてはいけないなんて,不便な言葉だね。

1)目的語の働きをする人称代名詞の位置

目的語の働きをする人称代名詞がどんな形をしているのかは後で見ることにして,目的語の代名詞の位置と直接目的と間接目的の区別について見ておきましょう。

Point

フランス語の目的語の働きをする代名詞は動詞の前に置かれます。

Check

肯定文:主語+目的語の働きをする代名詞+動詞 

主語 動詞 目的語    
Je connais Eric. 訳: 私はエリックを知っています。
       
⇦⇦⇦⇦目的語の代名詞le(彼を)
       
Je le connais. 訳: 私は彼を知っています。
主語 目的語 動詞    

例文中の le は定冠詞と同じ形をしていますが,ここでは代名詞で,Eric に代わる働きをしています。このようにフランス語では目的語の働きをする人称代名詞は動詞の前に置くのですね。それでは,否定文中ではどこに置けばいいのでしょうか?

Point

否定文中でも目的語の働きをする代名詞は動詞の前に置かれます。

Check

否定文:主語+ne目的語代名詞動詞+pas

主語   動詞   目的語
Je ne connais pas Eric.
訳:私はエリックを知りません。
       
⇦⇦⇦⇦目的語の代名詞 le(彼を)
       
Je ne le connais pas.
主語   目的語 動詞  
訳:私は彼を知りません。
Comment

結局,目的語の代名詞は否定文中では,ne の後,動詞の前だね。

目的語の代名詞の位置に関して,次の2点に注意しましょう。

・代名詞が不定詞の目的語になっている場合
・代名詞目的語が肯定命令文で使われている場合

では,もっと詳しく順に見てみましょう。

Check

不定詞(動詞の原形)の代名詞化された目的語

ここで,不定詞(動詞の原形)の代名詞化された目的語は不定詞のすぐ前に置かれる。

主語   不定詞  目的語
Je  vais  voir     Eric.
私はエリックに会うでしょう。

Je vais le voir.
× Je le vais voir.
私は彼に会うでしょう。

Comment

le は,上の例文では不定詞(voir)の目的語なので,voir の前に置きます。

次は肯定命令文の場合について見てみましょう。実は,「目的語代名詞は動詞の前」という原則の例外なのです。

Check

肯定命令文中の代名詞目的語の位置

動詞代名詞目的語」の語順になります。

Finissez votre travail !
あなたの仕事をやってしまいなさい。

Finissez-le !
それをやってしまいなさい。

Comment

ということは,肯定命令文中の代名詞目的語の位置は英語の場合と同じですね。肯定命令文中の目的語の代名詞について,くわしくは自律学習コーナーで練習しましょう。

2)直接目的の代名詞か間接目的の代名詞か?

フランス語では,直接目的の代名詞と間接目的の代名詞とは形が違っていることがあります。そこで,いつどの形を使うかがわかるためには,直接目的と間接目的の違いを理解する必要があります。

Check

直接目的語と間接目的語の代名詞:直接目的語の場合

動詞のすぐ後に来る名詞 → 直接目的語 → 直接目的の代名詞で置き換える

主語 動詞 名詞  
Je connais Eric.  
訳:私はエリックを知っています。
     
  Eric は動詞のすぐ後に来ている
     
      直接目的語
     
  直接目的語の代名詞 le(彼を)
     
Je le connais. 訳:私は彼を知っています。

名詞で表現したときに,動詞のすぐ後にあるのなら直接目的語。では,動詞のすぐ後にないのなら・・・

Check

直接目的語と間接目的語の代名詞:間接目的語の場合

動詞前置詞 à名詞間接目的語間接目的の代名詞で置き換える

主語 動詞 前置詞 名詞
Je téléphone à Eric.
訳:私はエリックに電話します。
     
Eric は動詞のすぐ後に来ていない。あいだに前置詞(à)がある。
     
      間接目的語
     
⇦⇦⇦⇦  間接目的語の代名詞 lui(彼に)
     
Je lui téléphone.
訳:私は彼に電話します。

直接目的と間接目的の区別を理解することは,フランス語の文法ではとても重要です。もう一度まとめておきましょう。

Check

動詞と名詞のあいだに前置詞(à)がないときは,その名詞は直接目的語
動詞と名詞のあいだに前置詞(à)があるときは,その名詞は間接目的語

直接目的語

  • Je connais Eric.
    訳:私はエリックを知っています。
  • Je le connais.
    訳:私は彼を知っています。

間接目的語

  • Je téléphone à Eric.
    訳:私はエリックに電話します。
  • Je lui téléphone.
    訳:私は彼に電話します。
Comment

直接目的語と間接目的語の区別わかったかな。それほど難しくないよね。でも,もう一度言うけれど,この区別,フランス語の文法ではとても重要なんだよ。

2. 直接目的語の働きをする人称代名詞

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再び,Leçon 12 のメニューを見てください。

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Check

今からみなさんがマスターしようとしているのは,2. 直接目的語の働きをする人称代名詞です。

Comment

それでは,いよいよ目的語の形をマスターしましょう。とても簡単だよ。

Dans certains pays ..., la population le parle comme langue maternelle,…

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le は le français に代わる目的語の働きをしている代名詞。ということは,le は英語の him とはちょっと違っているね。

まず,直接目的の働きをする人称代名詞の形を見てみましょう.

Check

直接目的の働きをする人称代名詞

主語 直接目的語 主語 直接目的語
je

me

(私を)

nous

nous

(私たちを)

tu

te

(きみを)

vous

vous

(きみたちを・あなた(がた)を) 

il

le

(彼を・それを)

ils

les

(彼(女)らを・それらを)

elle

la

(彼女を・それを)

elles
Comment

le,la,les は定冠詞(→L1)と同じ形をしているね.nous,vous は主語の形と同じだね。le と la は,エリズィオンして l' になるから,注意してね。

Check

直接目的 vous の意味

直接目的の vous には次の意味があります。

1. あなたを(単数)
2. あなたがたを(複数)
3. きみたちを(te の複数)

Check

le, la, les の用法

le, la, les は,人だけでなく物を指すこともできます。

Je connais Laure. Je la connais.
私はロールを知っています。    私は彼女を知っています。
Je connais son adresse. Je la connais.
私は彼女の住所を知っています。   私はそれを知っています。
Comment

ということは,名詞のあらわす意味とは関係なく,直接目的語になっている男性単数名詞は le で,女性単数名詞は la で,複数名詞は les で受けるということだね。英語の him とか her とは違っているね。it とか them の働きも兼ねているんだ!

le,la,les が人以外のものを表す名詞の代わりをする例ももう少し見てみましょう。

- Tu prends le métro à Saint-Michel ou à Odéon ?
- Je le prends à Odéon.

- きみが地下鉄に乗るのはサンミシェルですか,それともオデオンですか?
- 私は(それに)オデオンで乗ります。

- Vous lisez le journal le matin ou le soir ?
- Je le lis le soir.

- あなたが新聞を読むのは朝ですか,それとも夜ですか?
- 私は(それを)夜読みます。

Comment

主語の働きをする人称代名詞(il, elle, ils, elles)も,人を表す名詞だけでなく,人以外のものを表す名詞の代わりをすることもできたから,同じことですね。

さあ,それでは直接目的格の代名詞を実際に使う練習をしましょう。

例1.

Je ne connais pas cette jeune fille.
私はその女の子を知りません。

という文の後に,「きみは彼女を知っている?」とフランス語で言いたいとき,どのように言ったらいいのか?いきなり代名詞の入った文を作るのではなくて,順を追って考えてみましょう。

Check

ステップ1
Q. 目的語は名詞のままで次に続く文を作ったら,どうなるか?

A. Tu connais cette jeune fille ?
きみはその女の子を知っている?

Check

ステップ2
Q. cette jeune fille は直接目的語か間接目的語か?

A. cette jeune fille と動詞(connais)のあいだには前置詞の à はないから,cette jeune fille は直接目的語ですね。

Check

ステップ3
Q. cette jeune fille をどの直接目的の働きをする代名詞で置き換えるか?

A. cette jeune fille は三人称の単数・女性ですから,la で置き換えます。

Check

ステップ4
Q. la を文中のどこに置くか?

A. 目的語の働きをする代名詞は動詞の前に置くのでしたから
Tu la connais ?
きみは彼女を知っている?

Comment

はい,これでできあがり!お疲れさんでした。すぐに代名詞に置き換えないで,名詞のままで文を作ってみる,これがコツだね!

こんどは,他の例で直接目的格の代名詞を実際に使う練習をしましょう。

例2.

Elle ne connaît pas cette nouvelle.
彼女はそのニュースを知りません。

という文の後に,「彼らはそれを知っていますか?」とフランス語で言いたいとき,どのように言ったらいいのか?順を追って考えてみましょう。

Check

ステップ1
Q. 目的語は名詞のままで次に続く文を作ったら,どうなるか?

A. Ils connaissent cette nouvelle ?
彼らはそのニュースを知っていますか?

Check

ステップ2
Q. cette nouvelle は,直接目的語か間接目的語か?

A. cette nouvelle と動詞(connaissent)のあいだには前置詞の à はないから,cette nouvelle は直接目的語ですね。

Check

ステップ3
Q. cette nouvelle をどの直接目的の働きをする代名詞で置き換えるか?

A. cette nouvelle は三人称の単数・女性ですから,la で置き換えますね。

Check

ステップ4
Q. la を文中のどこに置くのか?

A. 目的語の働きをする代名詞は動詞の前に置くのでしたから
Ils la connaissent ?
彼らはそれを知っていますか?

Comment

代名詞の le,la,les は,不定冠詞+名詞の代わりをすることもできるのですか?

いい質問ですね。代名詞の le,la,les で置き換えることができるのは,固有名詞と次のような定名詞句だけです。

定冠詞(le,la,les) +名詞
指示形容詞(ce,cette,ces) +名詞
所有形容詞(son,sa,ses,etc.) +名詞

「不定冠詞+名詞」のような不定名詞句は,le,la,les で置き換えることはできません。でも,置き換える名詞句が不定名詞句か定名詞句かは,あくまでも代名詞に置き換える文中で判断するのです。下の例文で,l’(le) で置き換えることができるのは,Je peux ouvrir ce cadeau ? だからです。

- C’est pour toi. C’est un cadeau.
- Oh, merci. C’est quoi ? Je peux l’ouvrir ?
- これをきみに。プレゼントだよ。
- まあ,ありがとう。いったい何?(これを)開けていいかしら?

Point

le, la, les で置き換えることができるのは,固有名詞か定名詞句。でも,置き換える名詞句が不定名詞句か定名詞句かは,あくまでも代名詞に置き換える文中で判断する。このことを具体的に見てみましょう。

例3.

Il a des lettres à écrire.
彼は手紙を書かなければならない。

という文の後に,「彼はそれを明日書くでしょう」とフランス語で言いたいとき,どのように言ったらいいのか?順を追って考えてみましょう。

Check

ステップ1
Q. 目的語は名詞のままで次に続く文を作ったら,どうなるか?

A. Il va écrire les lettres demain.
彼はその手紙を明日書くでしょう。

Check

ステップ2
Q. les lettres は,定名詞句ですね。では,直接目的語か間接目的語か?

A. les lettres と動詞(écrire)のあいだには前置詞の à はないから, les lettres は直接目的語ですね。

Check

ステップ3
Q. les lettres をどの直接目的の働きをする代名詞で置き換えるか?

A. les lettres は定名詞句で,三人称の複数ですから,les で置き換えますね。

Check

ステップ4
Q. les を文中のどこに置くか?不定詞がある場合は,不定詞の前だったよね。

A. 目的語の働きをする代名詞は動詞の前,この場合は不定詞 écrire の前に置きます。
Il va les écrire demain.
彼はそれを明日書くでしょう。

こんどは,代名詞の直接目的語の入った否定文を作る練習をしましょう。

例4.

Tu m’aimes ?
私を愛している?

という文の後に,「いいえ,もうあなたを愛していません」とフランス語で言いたいとき,どのように言ったらいいのか?順を追って考えてみましょう。

Check

ステップ1
Q. この質問に肯定形で答えるなら?

A. Oui, je t’aime.ですね.

Check

ステップ2
Q. じゃあ,否定形で答えるなら。その場合は?

A. 「目的語の代名詞+動詞」全体をne と pas(plus) で挟みます。
Non, je ne t’aime plus.
いいえ,もうあなたを愛していません。

もっと知りたい! Quelques infos en plus !

不定名詞句を代名詞化する

代名詞の le,la,les で置き換えることができるのは,固有名詞と定名詞句だけでしたね。このことを別の言葉で言うと,le,la,les は,限定されたもの,特定のものを指すということです。では,不定名詞句で表されるような限定されていないもの,不特定のものの場合には,どのような代名詞を使うのでしょうか?次の2つの例文を見てください。

- Tu as ce DVD ? 

- Non, mais je vais l’acheter.

このDVD,持っている?

いいや,でも買うつもりだよ。

- Tu as des DVDs ?

- Oui, j’en ai beaucoup.

DVD,持っている?

うん,たくさん持っているよ。

Comment

上の例文では,特定のDVDが話題になっているのに対して,下の例文ではそうではないね。このように不特定のものを指すときには,en という代名詞(→ L15)を使います。

3. 間接目的語の働きをする人称代名詞

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Check

今からみなさんがマスターしようとしているのは 3. 間接目的語の働きをする人称代名詞です。

Comment

フランス語の三人称の代名詞は,直接目的と間接目的とでは形が違うので要注意だよ。

... le gouvernement lui donne un statut de langue administrative.

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lui は間接目的語 au français に代わる代名詞です。

間接目的語の人称代名詞

まず,間接目的の働きをする人称代名詞の形を見てみましょう。

Check
直接目的 間接目的 直接目的 間接目的
me

me

(私に)

nous

nous

(私たちに)

te

te

(きみに)

vous

vous

(きみたちに・あなた(がた)に)

le

la

lui

(彼に・彼女に)

les

leur

(彼らに・彼女らに)

Point

1人称 (me, nous) と2人称 (te, vous) は直接目的と間接目的が同じ形をしているね。フランス語では,「彼に」と「彼女に」は同じひとつの形 lui であらわされるんだね。英語と違うね!

先生,質問!

「前置詞 à +場所をあらわす表現」の場合は, lui とか leur を用いるのではないですよね。

Comment

「前置詞 à +場所をあらわす表現」を代名詞にする場合には,すでに出てきた代名詞 y を用います。(→ Leçon 9)

J'envoie ce colis au Japon.
私はこの小包を日本に送ります。
→ J'y envoie ce colis.

cf. J'envoie ce colis à Laure.
私はこの小包をロールに送ります。
Je lui envoie ce colis.

さあ,それでは間接目的格の代名詞を実際に使う練習をしましょう。

例1.

Tu écris à ta fille ?
きみはきみの娘さんに手紙を書くのかい?

という質問に,「うん,彼女にはよく手紙を書くよ。」と答えたいとき,どのように言ったらいいのか?いきなり代名詞の入った文を作るのではなくて,順を追って考えてみましょう。

Check

ステップ1
Q. 目的語は名詞のままで次に続く文を作ったら,どうなるか?

A. Oui, j’écris souvent à ma fille.
うん,私の娘にはよく手紙を書くよ。

Check

ステップ2
Q. この文では ma fille は直接目的語か間接目的語か?

A. ma fille の前には前置詞(à)がありますから,間接目的語ですね。

Check

ステップ3
Q. à ma fille をどの間接目的の働きをする代名詞で置き換えるか?

A. ma fille は三人称の単数ですから,lui で置き換えます。

Check

ステップ4
Q. lui を文中のどこに置くか?

A. 目的語の働きをする代名詞は動詞の前に置くのでしたから
Oui, je lui écris souvent.
うん,彼女にはよく手紙を書くよ。

Comment

チャンチャン!できあがり。直接目的語の場合と考え方は同じだね!

こんどは,他の例で間接目的格の代名詞を実際に使う練習をしましょう。

例2.

Vous écrivez à votre fils ?
あなたがたは息子さんに手紙を書きますか?

という質問に,「はい,私たちは彼によく手紙を書きます」とフランス語で言いたいとき,どのように言ったらいいのか?順を 追って考えてみましょう。

Check

ステップ1
Q. 目的語は名詞のままで次に続く文を作ったら,どうなるか?

A. Oui, nous écrivons souvent à notre fils.
はい,私たちは私たちの息子によく手紙を書きます。

Check

ステップ2
Q. notre fils は直接目的語か間接目的語か?

A. notre fils の前には前置詞(à)がありますから,間接目的語ですね。

Check

ステップ3
Q. à notre fils をどの間接目的の働きをする代名詞で置き換えるか?

A. さきほど,à ma fille は lui で置き換えましたね。フランス語では,英語や日本語のように,him「彼に」と her「彼女に」の区別をしないということでしたから,notre fils もやっぱりlui で置き換えます。

Check

ステップ4
Q. lui を文中のどこに置くか?

A. 目的語の働きをする代名詞は動詞の前に置くのでしたから
Oui, nous lui écrivons souvent.
はい,私たちは彼によく手紙を書きます。

さあ,こんどは代名詞の間接目的語の入った否定文を作る練習です。次の否定文を作ってみましょう。

例3.
「彼は私に手紙を書いてくれません。」

Check

ステップ1
Q. まず肯定文を作ってみましょう。「彼は私に手紙を書きます。」は?

A. Il m’écrit.
彼は私に手紙を書きます。

Check

ステップ2
Q. 今度は今作った文を否定文にします。「彼は私に手紙を書いてくれません。」は?

A. 否定形は「代名詞目的語+動詞」全体を ne と pas で挟んで
Il ne m’écrit pas.
彼は私に手紙を書いてくれません。

さあ,こんども代名詞の間接目的語の入った否定文を作る練習をしましょう。

例4.

「彼女たちはあなたがたに手紙を書きません。」

Check

ステップ1
Q. いきなり否定文を作るのが難しいと思う場合は,まず肯定文を作ってみるといいですね。「彼女たちはあなたがたに手紙を書きます。」は?

Elles vous écrivent.
彼女たちはあなたがたに手紙を書きます。

Check

ステップ2
Q. では,否定文「彼女たちはあなたがたに手紙を書きません。」は?

A. 否定形は「代名詞目的語+動詞」全体を ne と pas で挟んで
Elles ne vous écrivent pas.
彼女たちはあなたがたに手紙を書きません。

最後に,(助)動詞+不定詞(動詞の原形)の構文で代名詞の間接目的語を使う練習をしてみましょう。次の文の à mes parentsを代名詞にして,「私は彼らに手紙を書くでしょう」という文を作ってみましょう。

例5.

Je vais écrire à mes parents.
私は両親に手紙を書くでしょう。

Check

ステップ1
Q. mes parents は直接目的か間接目的か?

A. mes parents の前には前置詞(à)がありますから,間接目的語ですね。

Check

ステップ2
Q. à mes parents をどの間接目的の働きをする代名詞で置き換えるか?

A. mes parents は三人称の複数ですから,leur で置き換えます。

Check

ステップ3
Q. leur を文中のどこに置くか?

A. (助)動詞+不定詞の場合は,目的語の代名詞は不定詞の前に置くのでしたね。
Je vais leur écrire.
私は彼らに手紙を書くでしょう。

Comment

Je leur vais écrire. ではないんだよ,注意してね!

ソーマ

「(助)動詞+間接目的語代名詞+不定詞」のパターンの練習は自律学習コーナーですることにして,ここでまとめの練習をしておきましょう。
確認練習:L12-3-4

文法 / 自律学習コーナー

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ここからは自律学習コーナーです。
再び,Leçon 12 のメニューを見てください。

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Check

今からみなさんがマスターしようとしているのは 1. 目的語の働きをする人称代名詞(つづき) です。

Comment

目的語代名詞の入った文を作ったら,声に出して発音してみましょう。外国語の学習では,語呂で覚えることはとても大切です。

1. 目的語の働きをする人称代名詞(つづき)

2. 目的語の働きをする人称代名詞と命令文

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Leçon 12のメニュー

Check

今からみなさんがマスターしようとしているのは 2. 目的語の働きをする人称代名詞と命令文です。

Comment

目的語の代名詞に関して,肯定命令文は要注意です。命令文の作り方に自信のないひとは,もう一度 Leçon 10 を見てね。

目的語の働きをする人称代名詞を肯定の命令文で用いるときは,次の2つのことに注意しましょう。

Check

語順

1 目的語の働きをする代名詞は動詞の後に置く
肯定命令文:動詞 - 代名詞

Nous les achetons pour Laure.
→ Achetons-les pour Laure.
訳:ロールにそれらを買ってあげましょう。

Vous vous levez vite.
→ Levez-vous vite.
訳:はやく起きてください。

Comment

vous levez は,代名動詞 se lever の活用したものです。(代名動詞→ Leçon 6)再帰代名詞の vous はこの文では直接目的の働きをしています。

Check

強勢形

2 me,te は,moitoiとなる。
肯定命令文:動詞 - moi (toi)

Vous m'écrivez.
→ Ecrivez-moi.
訳:私に手紙を書いてください。

Tu te lèves vite.
→ Lève-toi vite.
訳:はやく起きなさい。

Comment

動詞と代名詞の間に – (trait d’union) を忘れないようにね!

肯定命令文は,例外的ですが,否定命令文は原則通りに作ります。

Check

語順

目的語の働きをする代名詞は動詞の前に置く。
否定命令文:Ne +代名詞動詞 pas

Tu ne me téléphones pas.
→ Ne me téléphone pas.
訳:私に電話しないでね。

Vous ne lui écrivez pas.
→ Ne lui écrivez pas.
訳:彼に(彼女に)手紙を書かないように。

Nous ne les donnons pas aux enfants.
→ Ne les donnons pas aux enfants.
訳:子供たちにそれらをあげないようにしよう。

Comment

肯定命令文と否定命令文とでは,目的語の代名詞の位置が違う! よく覚えておいて。

Exercice Synthétique

まず,次の表現をモデルの後について発音して覚えましょう。

écrire à + 人 ··· に手紙を書く
téléphoner à + 人 ··· に電話をする
faxer un document à + 人 ··· に資料をファックスする 
envoyer un colis à + 人 ··· に小包を送る
une adresse 住所
un numéro de téléphone 電話番号
ses coordonnées 彼(女)の連絡先
Comment

イラストを見て,モデルを適当に変えて,ミニ会話を作りなさい。

Modèle : - Tu connais ce garçon ?
  - Oui, je le connais bien. Pourquoi ?
  - Je voudrais bien lui écrire. Tu connais son adresse ?

1)

2)

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