1. 接続法現在

用法

ここからは,2) の「従属節を導く接続詞句や前置詞句が,目的,譲歩,条件などをあらわすとき」について見ていきます。まずは目的をあらわすときについてです。

接続法をとる「目的」をあらわす主な表現
 

pour que … 「〜するために」
afin que … 「〜するために」

Il a parlé lentement pour qu'elle comprenne.
彼は彼女が理解できるようにゆっくりと話した。

主節と従属節の主語が同じなら,ふつうは不定詞構文を使うんだったね。

Nous, on mange pour vivre. Eux, ils vivent pour manger.
私たちは生きるために食べる。彼らは食べるために生きている。

先生,質問!

pour que と afin que はどう違うのですか?

日常のフランス語では pour que を使うのですが,それに対して afin que は改まった表現で,主に書き言葉で使われるのです。

Son père lui a tout raconté afin qu'elle sache la vérité.
彼女の父親は,彼女が真実を知るようにと全てを話した。

同じように,「afin de +不定詞」も改まった表現で,主に書き言葉で使われるんだよ。「pour +不定詞」を使うのが普通だよ。

Le gouvernement prend des mesures afin de contrôler les dépenses.
歳出を抑えるために政府は有効な手を打つ。

次は,譲歩をあらわすときについてです。

接続法をとる「譲歩」をあらわす主な表現
 
bien que … 「〜であるにもかかわらず」
quoique 「〜であるにもかかわらず」
malgré que … 「〜であるにもかかわらず」
quoi que … 「何を〜しようとも」

Elle est partie à la montagne quoiqu'il fasse mauvais.
彼女は天気が悪いにもかかわらず山に出かけた。

malgré には,「malgré +名詞」の用法もあるよ。

Elle est sortie malgré la pluie.
(= Elle est sortie malgré qu'il pleuve.)
雨降りにもかかわらず,彼女は出かけた。