1. 接続法現在

用法

最後に条件,時間的先行をあらわすときについて見ていきましょう。

接続法をとる「条件,時間的先行」をあらわす主な表現
 
à moins que … 「〜でない限り」
sans que … 「〜することなしに」
de peur que … 「〜を恐れて」
avant que … 「〜する前に」
jusqu'à ce que … 「〜するまで」
La fête aura lieu à moins qu'il (ne) pleuve.
雨が降らない限り,祭りは行われるでしょう。
Rentrons avant qu'il (ne) pleuve.
雨が降る前に戻りましょう。
Le temps passe sans que je ne m'en aperçoive.
私が気がつかないうちに時は過ぎていく。

先生,質問!

Rentrons avant qu'il ne pleuve. の ne は何ですか?

この ne は「虚辞の ne 」と言われるもので,否定の意味はありません。虚辞の ne は,この例のように,à moins que と avant que の後で用いられます。しかし,話し言葉ではしばしば省略されます。この虚辞の ne は,craindre que と avoir peur que の後でも用いられますが,これについてはすでに説明しましたね。

de peur que … 「〜を恐れて」の que 節内でも虚辞の ne がよく用いられるんだよ。

J'ai pris un parapluie de peur qu'il (ne) pleuve.
雨が降るといけないので,傘をもっていった。

確認練習:L18-1-10 (Exercice 4)