1. 条件法現在

用法

それでは条件法の用法について見ていきましょう。用法は,大きく3つに分けることができます。

条件法現在の用法
 

1) 現在・未来の事柄に関する断定を避け,語調を和らげる。
2) 現在・未来の事実に反する仮定の結果をあらわす。
3) 過去における未来(→時制の一致)

1) Je te suivrais jusqu'au bout du monde. 
  私は世界の果てまであなたについて行くでしょう。

 Je voudrais un bon vin.
  おいしいワインが欲しいのですが。

2) Si j'étais plus beau, je serais plus heureux.
  もっとハンサムであったなら,僕はもっと幸せだろうに。

3) Elle m'a dit qu'elle étudierait en France.
  彼女は私にフランスに留学するだろうと言った。

条件法現在がもっともよく用いられるのは,1) の用法だよ。

それぞれの用法を順に見ていきましょう。最初の用法は?

 
 

用法1: 現在・未来の事柄に関する断定を避け,語調を和らげる。

Je crois que je ne pourrais plus me passer de toi.
もうきみなしではやっていけないのではないかと思う。

Je te suivrais jusqu'au bout du monde.
私は世界の果てまであなたについて行くでしょう。

Je voudrais un bon vin.
おいしいワインが欲しいのですが。

pourrais, suivrais, voudrais の不定詞は,それぞれ pouvoir, suivre, vouloir です。

直説法を用いて,Je veux un bon vin. と言うと,何が何でもおいしいワインが欲しいという意味になり,不躾な欲求をあらわす表現になってしまうんだ。そこで,条件法を用いると語調が和らぎ,控えめで丁寧な表現になるんだよ。

確認練習:L19-1-6