1. 接続法現在
Pour que la parité soit respectée en politique, une loi a été votée en l'an 2000. |
soit は être の「接続法」の活用形です。でも「接続法」って,「直説法現在」とどこが違うのかな? |
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今まで勉強してきたいろいろな動詞の活用形は,「直説法」と「命令法」の活用でした。この課ではあらたに「接続法」の形と用法をマスターすることにしましょう。まず接続法はどこで使うのでしょうか?
接続法は,従属節内(que 〜)で使うのです。 |
Tu es avec moi. きみは私といっしょにいる。 |
Je suis heureux que tu sois avec moi. きみがいっしょにいてくれると私はうれしい。 |
最初の文で使われている es は,être の直説法現在だね。それに対して,次の文では être の接続法現在の sois が使われて使われています。このように接続法は従属節内(que 〜)で使われるんだよ。 |
接続法を使うのは従属節内なのですが,従属節内ならいつでも接続法を使うというわけではありません。
従属節内で直説法と接続法のどちらを使うかは,従属節がどのような表現によって導かれているかによって決められるのです。 |
Je suis heureux que tu sois avec moi. きみがいっしょにいてくれると私はうれしい。 |
J'espère que tu viens avec moi. きみがいっしょに来てくれるといいなあ。 |
同じように que に導かれている従属節でも,最初の例文では接続法が用いられているのに対して次の例文では直説法が用いられているね。それは主節の表現(je suis heureux; j'espère)が違っているからなんだ。このように従属節を導く表現によって直説法を使う場合と接続法を使う場合があるんだよ。 |
もうひとつ注意することがあるよ。次の2つの文を見て。
2つの文では,je veux という表現が使われています。最初の文では,vouloir する人と rester する人が異なっていてます。それに対して,2番目の文では,vouloir する人と rester する人が同じです。このように,主節の主語と従属節の主語が同じときには,ふつうは不定詞構文を用いるんだよ。つまり,次のようには言わないんだよ。
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