1.代名詞 en (つづき)

2種類の用法1)直接目的語のかわり(つづき)

代名詞 en の用法は大きく2つに分けることができました。

  1) 直接目的語のかわり
  2) 前置詞句「de 〜」のかわり

そして,さらに「1)直接目的語のかわり」は2つに分けることができました。 
  a) 「不定冠詞 des・部分冠詞+名詞」全体のかわりに
  b) 「数詞・数量表現 +名詞」の名詞のかわりに

a)の用法はすでに見ました。ここでは,まず b)の用法を見てみましょう。

1)b)の用法 直接目的語「数詞・数量表現 +名詞」の名詞のかわり 

en は,直接目的語の働きをしている「数詞・数量表現 +名詞」の名詞のかわりをする。

最初は,「数詞+名詞」の名詞のかわりをする例です。

 - Vous voulez combien d'huîtres ?
 - J'en voudrais six. (← je voudrais six huîtres)
 訳:カキはいくつ欲しいですか?
   6つ欲しいのですが。


質問に名詞で答えたなら,je voudrais six huîtres となります。six huîtres は,数詞 six のついている直接目的語です。このような場合は名詞 huîtres を代名詞 en にかえることができるんだよ。

目的語全体が代名詞化されるのではなくて,数詞の部分は代名詞化されないところが,さきほどの例と違っているね!

 

先生,質問!

「un(e) +名詞」はどうなるのですか? 

いい質問ですね!「un(e) +名詞」にも同じルールが適用されます。

  - Vous avez des enfants ?
  - Oui, j'en ai un. (← Oui, j'ai un enfant.)
  お子さんはいますか?
  ええ,一人います。

直接目的語が「un(e) +名詞」の場合は,全体を en で置き換えることはふつうはできなくて,代名詞化されるのは名詞の部分だけであることに注意ですね。un(e) を数詞(「ひとつ」,「一人」)とみなすのだね。