解説をはじめるドイツの映像を観る(2課)

2 名詞の格変化(1格と4格)

名詞が文中で示す役割を「格」といい,ドイツ語では1格(主格;「が」),2格(属格(所有格);「の」),3格(与格(間接目的格);「に」),4格(対格(直接目的格);「を」)の4つがあります.それぞれの格に応じて,名詞に付く冠詞が変化します.この課では1格と4格をまず覚えましょう.

男性名詞の冠詞に注目!3格は3課,2格は5課に出てきます.


  男性 中性 女性
1格 (が) der Mann
その男の人が
das Kind
その子どもが
die Frau
その女の人が
4格 (を) den Mann
その男の人を
das Kind
その子どもを
die Frau
その女の人を



  男性 中性 女性
1格 (が) ein  Mann
ある男の人が
ein Kind
ある子どもが
eine Frau
ある女の人が
4格 (を) einen Mann
ある男の人を
ein Kind
ある子どもを
eine Frau
ある女の人を

この表を見てわかるように,1格と4格,つまり,主語と直接目的語の形が違うのは男性名詞だけです.

Der Mann heißt Thomas Müller. あの男の人はトーマス・ミュラーといいます.
Ich kenne den Mann. 私はあの男の人を知っています.
主語=1格
直接目的語=4格