1. 代名動詞(1)用法(つづき)
4)受動的
4番目は「〜される」という受け身的な意味になる 「受動的」用法です。次の例文を見てください。 |
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それでは受動的用法を詳しく見てみましょう。
代名動詞の受動的用法 | |||||
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dire は「言う」だけれど,se dire は「言われる」, écrire は「書く」だけれど,s'écrire は「書かれる」 という意味になるんだね。 |
代名動詞の受動的用法の特徴 | |||||
代名動詞のこの受動的用法には,次のような特徴があります。 1)主語は常に人以外の「もの」である。
2)一般的なことや主語の特性を述べている。
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英語にも再帰代名詞はあったけれど,こんな用法はなかったね。 |
受動態とどこが違うの?
代名動詞の受動的用法の特徴 | |||
代名動詞の受動的用法は「être + 過去分詞」の受動態とはどこが違うのでしょうか。 代名動詞の受動的用法は一般的なことをあらわし,特定化されたことをあらわすことができません。したがって,次のようにすることはできません。 1)動作主(par + 名詞)をつける。
2)複合過去にする。
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最後は今までの4つのどれにも分類されなかったものです。
5)本質的
次の例文を発音してみましょう。
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それでは本質的用法を詳しく見てみましょう。
代名動詞の本質的用法 (a) | ||||||
(a)代名動詞としてしか用いられないもの
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代名動詞の本質的用法 (b) | |||
(b)代名動詞としての意味が他動詞の意味から類推できないもの
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他動詞の douter は「疑う」という意味であるのに対して,代名動詞の se douter は「予期する」という意味 |
代名動詞の本質的用法 (c) | |||
(c)自動詞の代名動詞
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