2. 直接話法と間接話法

話法とは?

人の言ったことの第三者への伝え方を「話法」と言います。人の言ったことをそのまま変えないで伝えるのが「直接話法」です。それに対して,話者の立場になって伝えるのが「間接話法」です。

直接話法の文を間接話法の文であらわすとき,平叙文,疑問文,命令文でそれぞれ次のような原則があります。

1) 平叙文の間接話法

que を加える。

Il m'a dit: « Je t'aime.»
→ Il m'a dit qu'il m'aimait.
彼は私に愛していると言った。

直接話法の書き方

英語と違っているよ。dire とか demander などの発言を表す動詞の後に,「 : 」deux-points を書き,実際に言ったことは「 « ... » 」guillemets の中に書きます。guillemets は,英語の quotation mark 「 " ... " 」と同じ働きをしているんだね。

代名詞の人称の変化に注意

上の例文では,直接話法で使われている je と te (t')は,間接話法では,それぞれ il と me (m')になるんだね。

時制の一致

時制の一致は,Leçon 17 でやったよね。復習しておくといいね。

2) 疑問文の間接話法

間接疑問文の場合と同じ。

 Il m'a demandé: « Est-ce que tu m'aimes? »
→ Il m'a demandé si je l'aimais.
彼は私に彼を愛しているかどうかたずねた。


間接疑問も,Leçon 17 でやったよね。復習しておくといいね。

3) 命令文の間接話法

命令文は,「de +不定詞」にする。

Il m'a dit: « Écoute-moi bien. »
→ Il m'a dit de bien l'écouter.
彼は私に自分の言うことをよく聞きなさいと言った。


命令文の内容によって主動詞は変化する

「依頼」なら demander,「強い命令」なら ordonner,「助言」なら conseiller を使うんだよ。

確認練習:L20-2-1 (Exercice 1)(自律学習)