1. 条件法過去

用法

次に,用法について見ていきましょう。条件法現在と同じように,条件法過去にも大きく分けて3つの用法があります。

 
 

1) 過去の事実の断定を避け,語調を和らげる。
2) 過去の事実に反する仮定の結果をあらわす。
3) 過去における未来完了(→時制の一致)

1) J'aurais dû venir en moto.
バイクで来るべきだった。
Vous auriez pu me le dire plus tôt!
私にそれをもっと早く知らせることができたでしょうに。
2) Si j'avais travaillé dur, j'aurais réussi et je serais satisfait.
一生懸命に勉強していたら,合格して満足しているところなのに。
3) Elle m'a dit qu'elle aurait fini ses études l'année suivante.
彼女は次の年に卒業するだろうと私に言った。

条件法過去がもっともよく用いられるのは,1) の用法だよ。

 

それぞれの用法を順に見ていきましょう。最初の用法は?

用法1: 過去の事実の断定を避け,語調を和らげる。
J'aurais dû venir en moto.
バイクで来るべきだった。
Vous auriez pu me le dire plus tôt!
私にそれをもっと早く知らせることができたでしょうに。

dû は devoir の,pu は pouvoir の過去分詞だよ。devoir と pouvoir が条件法過去で用いられると,するべきことをしなかった,あるいはできることをしなかった(非実現)ことに対して後悔したり,責めたりすることになるんだね。

確認練習:L20-1-3(自律学習)