1. 直説法大過去

大過去の用法

大過去は次のような場合に使われます。

大過去の用法 1

1)過去のある時点にすでに完了している出来事をあらわす場合

 Le train était parti quand je suis arrivé à la gare.
 訳:私が駅に着いたとき,電車は発車してしまっていた。


「私が駅に着いた」のも複合過去形であらわされていて,過去のことです。でも,その前に,電車はすでに発車してしまっていたので,このような出来事については,大過去を使うんだよ。

大過去の用法 2

2)過去の習慣的行為に先立つ別の習慣的行為をあらわす場合

 Quand mon mari avait fini de travailler, nous allions faire des courses.
 訳:夫が仕事をおえてから,いっしょに買い物に行ったものだ。


「買い物に行く」のは,半過去であらわされていて,過去の習慣です。そうするのは,夫が仕事をおえてからです。夫が仕事をおえるほうが先ですから,「夫が仕事をおえる」のは,大過去であらわされているのです。

大過去の用法 3

3) 主節の動詞が過去で,従属節(que...)の出来事が主節よりも以前のことである場合

 Elle m'a dit qu'elle s'était mariée avec Jean-Marc.
 訳:彼女はジャン・マルクと結婚したと私に言いました。


彼女がジャン・マルクと結婚したのは,私にそのことを話す以前です。彼女が私にそのことを話してくれたのも,複合過去であらわされていて,過去のことですから,彼女が結婚したことは,大過去であらわします。