2. 半過去と複合過去
半過去と複合過去の使い分け
半過去と複合過去はどのように使い分けるのでしょうか?
半過去と複合過去の使い分け | |||||||
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複合過去と半過去の使い分け,キーワードは,「完了」と「未完了」だね。でも,現在ある出来事が実際に完了しているかどうかという問題ではないんだよ。複合過去と半過去の使い分けは,出来事を「完了」しているものとして表現する必要があるのか,それとも「未完了」なものとして表現する必要があるのかという問題なんだよ。 |
次の例で,具体的に見てみましょう。
Elle a regardé un film à la télé. 訳:彼女はテレビで映画を見た。 |
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Quand il est rentré, elle regardait un film à la télé. 訳:彼が帰ったとき,彼女はテレビで映画を見ているところだった。 |
最初の例文では,regarder un film「映画を見ること」は複合過去形で,完了したこと,終わったこととして表現されています。それに対して,2番目の例文では半過去形が使われています。それは,「彼が帰ったとき」には,彼女が regarder un film「映画を見ること」は進行中で未完了であったこととして表現する必要があるからだね。 |
Quand ils se sont connus, ils étaient étudiants. 訳:彼らが知り合ったとき,彼らは学生でした。 |
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Quand j'ai rencontré Jean, il se promenait avec Anne. 訳:私がジャンと出会ったとき,彼はアンヌと散歩しているところでした。 |
この2つの例の前半では,複合過去が使われているよね。ということは,se connaître 「知り合うこと」, rencontrer「出会うこと」を完了したものとして表現する必要があったからだね。それに対して,後半では半過去が使われているよね。ということは,être étudiant「学生であること」, se promener「散歩すること」を未完了なものとして表現する必要があったからだね。 |
二つの違いは,次の例を見るともっとよくわかります。
Elle est sortie de son bureau hier à six heures. 訳:彼女はきのう6時に退社した。 |
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Quand je lui ai téléphoné, elle sortait de son bureau. 訳:私が彼女に電話したとき,彼女は退社するところであった。 |
sortir de son bureau「退社すること」が,最初の例では,すでに完了したものとして表現する必要があるから,「複合過去形」が使われているんだね。それに対して,2番目の例では,まだ完了していないものとして表現する必要があるから,「半過去形」が使われているんだね。このように見てくると,複合過去は「完了過去」,半過去は「未完了過去」と呼びたくなるね。 |