2. 過去分詞の一致

直接目的語と間接目的語の見分け方をもう一度教えてくれますか。

直接目的語と間接目的語の見分け方を復習しましょう。2つの区別は,代名詞ではなくて,名詞(句)にして考えるんだったね。

  動詞+名詞句 → 直接目的語
  動詞+ à +名詞句 → 間接目的語

前置詞が必要でないなら,直接目的語で,必要なら間接目的語だね。直接目的か間接目的かは,名詞にしたときの前置詞の有無が決め手です。

では,「再帰代名詞が間接目的語であることが明らかな場合」って,どんな場合なのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

再帰代名詞が間接目的語であることが明らかな場合
 

1)すでに直接目的語があるとき
  Elle s’est lavé les mains. 
  訳:彼女は自分の手を洗った。

2)動詞が parler, écrire, téléphoner のとき
  Ils se sont téléphoné.
  訳:彼らは電話しあった。

最初の例ではles mains が直接目的語だから,s’(se) は間接目的語。1つの動詞が2つの直接目的語をとることはないんだから,当然だね。次の例では s’(se) は直接目的語。だから,過去分詞は一致するんだよ。

 Elle s’est lavée.
 訳:彼女は自分の体を洗った。

2番目の例では,目的語を名詞で表現すると,たとえば次のようになります。
 Ils téléphonent aux enfants.
 彼らは子供たちに電話する。

前置詞が必要だから間接目的語だね。

parler,écrire,téléphoner は,間接目的語をとる代表的な動詞だね。このような動詞は他にもあるけれど,基礎のフランス語としてはこの3つを覚えておけば十分だよ。

確認練習:L13-2-2 (自律学習)