1. 疑問文と語順

単純倒置と複合倒置

まず,ちょっと復習をしておきましょう。主語と動詞を倒置して疑問文を作るには,単純倒置と複合倒置の2種類の作り方がありました。

  

単純倒置 動詞+代名詞主語+ ... ?
Avez-vous un frère ?
複合倒置 名詞主語+動詞+代名詞主語+ ... ?
Laure et Marie, ont-elles un frère ?

 
このように名詞主語のときは複合倒置をする必要があるのでしたね。忘れてしまったひとは,Leçon 4 を見てください。
でも,実は主語が名詞であっても,複合倒置をしないで,単純倒置,すなわち「動詞+名詞主語」の語順で疑問文を作る場合もあるのです。

 

名詞主語で単純倒置する場合

主語が名詞でも,次の場合はふつう単純倒置をする。

1)自動詞の場合

 疑問詞+自動詞名詞主語 ... ?

 

Quand part le dernier bateau pour Alcatra ?

アルカトラ行きの船の最終便はいつ出発しますか。

 

Où habite le Père Noël ?

サンタクロースはどこに住んでいますか

  

2)Que,Qui(補語),Quel だけの場合

 疑問詞(Que, Qui, Quel)+動詞名詞主語 ?

 

Que fait votre père ?

あなたのお父さんは何をしていますか。

 

Qui est cette dame ?

あの婦人はどなたですか。

 

Quel est votre nom ?

あなたのお名前はなんですか。

 

Quelle est votre nationalité ?

あなたの国籍はどこですか。


「Que,Qui(補語),Quel だけの場合」というのは,名詞主語と動詞の他には「Que,Qui,Quel」だけしかない場合という意味だよ。

Qui が直接目的語になっている場合は,たとえ名詞主語と動詞の他になにもなくても複合倒置します。また,Pourquoi の後でも普通は複合倒置をします。

 

Pourquoi la tortue pleure-t-elle quand elle pond ?
亀は卵を産むときになぜ泣くのですか。

確認練習:L11-1-1 (Exercice 1)(自律学習)