1. 疑問代名詞 (つづき)

まず,疑問代名詞の使い方の基本的なルールを復習しておきましょう。

人についてたずねるのであれば,Qui で,人以外についてたずねるのであれば,Que で文をはじめるということでしたね。

たずねる対象が人以外(物)で主語になっている場合(「何が」)を除いて,同じことをたずねるのに2種類の疑問詞がありました。つまり, est-ce qui や est-ce que の入っている疑問詞と入っていない疑問詞の2種類がありましたね。

たずねる対象が文中で主語の働きをしているときには,est-ce qui を,そうでないときには est-ce que を使うということでしたね。

疑問代名詞の使い分けをもう一度整理しておきましょう。
最初は,人についてたずねる場合です。

1.1 人についてたずねる

1)「だれが ... するのですか?」(主語)
Qui + 動詞 ...?
Qui est-ce qui + 動詞 ...?

2)「だれを ... するのですか?」(直接目的語)
Qui + 動詞 + 主語?
Qui est-ce que(qu’) + 主語+ 動詞?

3)「... はだれですか?」(補語(属詞))
 
Qui + 動詞 (être の活用形)+ 主語?

4)「だれに(だれと,etc.)... するのですか?」(間接目的語・状況補語)
前置詞 + qui + 動詞 + 主語? 
前置詞 + qui est-ce que(qu’) + 主語+ 動詞?

Qui だけのときは,主語と動詞は倒置する。でも,Qui est-ce que のときには,倒置しない。est-ce が入っているときには,いつも倒置しないんだったよ。