WG(ルームシェア)
一般的にドイツ人は節約家といわれています。特に学生は収入もなく、仕送りも限られているので、学費がほとんど掛からなくても倹約しなければなりません。学生寮もありますが、入寮できる人数も決まっているため、簡単には入れません。そこで町中のアパートを共同で借りて、家賃を折半します。これをWohngemeinschaft(略称WG、「ルームシェア」の意)といいます。各自で個室を持てますが、キッチンやシャワー、トイレなどは共同で使用します。ここでの利点は、経済的なこと以外に、学生同士での情報交換が容易にできることでしょう。また、気の合わない学生と一緒になれば人間関係がギクシャクしてしまいがちですが、欧米の人たちは、他人のプライバシーを非常に尊重するので、上手く人間関係が保たれているケースが多いようです。特に都市部では、個人で借りられるような安価なアパートを探すことが難しく、高い家賃のアパートを一緒に借りる同居人を探すほうが簡単です。