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ローテンブルク

 正式にはローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber)といい、「タウバー川の上に建つローテンブルク」という意味です。ドイツ観光名所の筆頭といえるロマンチック街道沿いの町です。
 城壁に囲まれた旧市街は、中世の姿を今にとどめる町並みとなっています。中世には、ドイツ騎士団によって聖ヤコブ教会が建てられ、そこに聖遺物も置かれ、多くの巡礼者が来るようになりました。その後、皇帝直属の帝国自由都市となり発展しましたが、三十年戦争(1618~1648)では、プロテスタントであったローテンブルクはカトリックの軍勢によって陥落しました。町を守るため、敵将からの条件に受け立った市長が、ワインを一気に飲み干した逸話は、今ではマルクト広場の仕掛け時計のモチーフになっています。
 第二次世界大戦中は米軍の空襲を受け、町の40%が破壊されました。戦後、中世の姿を忠実に再現し、今では世界中から多くの観光客を集めています。