ケルン
近年100万都市に仲間入りしたドイツ第四の都市で、ノルトライン=ヴェストファーレン州にあります。ドイツで最も古い都市の一つで、紀元前にローマ帝国の植民地として誕生しました。ケルンという名は、ラテン語のColonia(植民地)に由来しています。ローマとの関係からケルンにはいち早くキリスト教が伝播し、4世紀には司教座が置かれました。
ケルンのシンボルである大聖堂は、1248年に着工し、約300年の中断期間を経て、1880年に完成しました。第二次世界大戦では、市の9割が破壊されましたが、大聖堂は全壊を免れたため、戦後に復元され以前の姿をとり戻しました。1996年にはユネスコ世界遺産にも登録されています。
ケルンは陸上交通の要所ですが、ライン川の水上交通の要所でもあり、重工業で経済的に発展しました。現在ではサービス業や化学、製薬業が重要な産業です。またドイツのメディア関係の中心地でもあり、WDRやRTLなど大手を含め9つの放送局があります。