ミュンヘンのファッシング
カーニバルはドイツ国内でも地域によって呼び名が違います。バイエルンではファッシング(Fasching)、南西部ではファストナハト(Fastnacht)、ライン川流域ではカーネバル(Karneval)と呼びます。
カーニバルの期間は、復活祭の46日前にあたる「灰の水曜日(Aschermittwoch)」前の6日間です。復活祭の前は、かつてキリストが行った修行にならい、40日間の断食期間となっていました。その断食の初日が「灰の水曜日」であり、カーニバルは断食の前に無礼講で大騒ぎをしよう、というものなのです。
ライン川流域では、断食が始まる直前の月曜日「バラの月曜日(Rosenmontag)」にパレードが最高潮に達します。ケルンやデュッセルドルフは、大掛かりな山車がたくさんひかれ、観光客も大勢訪れます。南部では「灰の水曜日」前日の火曜日が盛り上がります。ミュンヘンのファッシングは、様々なグループが顔にペイントをして色とりどりのコスチュームでパレードし、最終日にはコスチュームのコンテストも行われます。