ドイツのエコライフ
1970年代後半頃からドイツでは、ライン川対岸のフランスでの原発建設をめぐって急速に環境問題が取り上げられるようになりました。現在国会で第5党の「緑の党」も、この頃に立ち上げられました。それ以降ドイツでは、原発反対、リサイクル社会の促進などを掲げて環境問題への取り組みが各方面で活発化されました。学校でのカリキュラムにも生態系などの環境に配慮する授業が取り入れられたり、いち早くごみの分別を実施したり、都市部への自動車乗り入れの規制を行うなど様々な試みがなされ、国民の支持を得ながら、今では環境対策が定着しています。
エネルギー問題にも積極的に取り組み、大規模なソーラーパネルの設置や風力発電によるエネルギー供給を行っている自治体が増えています。東日本大震災による福島第一原発の事故を教訓に、ドイツはいち早く2022年末までの全原発停止を表明しましたが、それでももっと早くに撤廃すべきだという声は大きいのです。