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ドイツのパン屋

 ドイツでは「閉店法」により、飲食店や駅構内のお店などを除き、日曜日の営業が基本的に禁止されています。しかしパン屋の営業は許可されています。パンは主食であり、できれば毎朝焼きたての新鮮なパンを食べたいものです。
 最近ではチェーン店のパン屋が増え、最後にオーブンで焼くだけの状態のパン生地が工場から運ばれ、各店舗でオーブンに入れるだけになっています。味も店ごとの特徴はなく、均一になってきています。一方で、軒数は減ってきてはいますが、昔ながらに自分の店で全行程を行っているところもまだまだあります。そこでは、パン職人が朝3時前から工房で作業を開始し、焼きたてのパンを6時には店頭に並べます。ドイツの代表的なパンは、朝食のBrötchen(ブレートヒェン)や紐の結び目のような形のBrezel(ブレッツェル)が有名ですが、粗く挽いたライ麦や小麦から作られるVollkornbrot(全麦パン)やSchwarzbrot(黒パン)なども日常的に食べられています。