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ドイツのアウトーバーン

 ドイツのアウトーバーンの全長は、現在おおよそ13000キロです。全国を網羅しているアウトーバーンの構想は、ドイツ帝国、ワイマール帝国時代にあった自動車専用道路構想が発展したものです。ヒトラーが政権につき、全国に専用道路を張り巡らせようとしました。道路をつくる際に多くの労働者を雇えることから失業対策にも貢献したのです。アウトーバーンは、原則として無料ですが、その分自動車税や燃料税に課税され、アウトーバーンの維持費を捻出しています。EU統合により国外のトラックの需要が多くなり、大型トラックだけは有料です。
 アウトーバーンには、サービスエリアやパーキングエリアも随所に設置されており、快適な長距離走行ができます。近年サービスエリアのトイレは70セントの有料ですが、50セント分のチケットが自動的にもらえ、そのチケットで飲食や買い物がサービスエリア内でできるような工夫も施されています。速度無制限とよくいわれますが、制限速度を設けている区間もあり、その割合は増えてきています。また、近年の交通量増加に伴う混雑や路面の状態により、昔ほど速度は出せないようです。