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- ドイツの若者のアルバイト事情
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日本の若者同様にドイツの学生もアルバイトにとても関心がありますが、常時アルバイトをするより、夏休みなどの休暇を利用する学生が多いようです。通常は勉強が忙しく、アルバイトをする時間がないためです。もちろん生活費にあてたり買い物をしたり、特に旅行へ行くことにたいへん関心はありますが、一般的にドイツの学生はとても倹約で質素な生活を送っていて、贅沢品などに目を向けられません。
アルバイト先は、飲食業が多く、バーやレストランの場合だと10ユーロ程度の時給以外にチップが入るので、良い稼ぎになるようです。メッセなど催し物でのアルバイトは時給も良く、短期で行えます。
またドイツの大学では、実習(Praktikum)が義務付けられているので、その期間は実習させてもらいながら、僅かですが手当てをもらっています。学生ではない若者は、職業訓練後すでに働いているか、少しの給料をもらいながら見習いをしているので、アルバイトはしません。
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- ドイツの移民事情
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戦後ドイツは、戦争責任から多くの外国人を受入れ、復興の道や高度成長期を共に歩んだという歴史があります。とりわけトルコ人が多く、現在では多くの人がドイツ国籍を取得しています。また「ベルリンの壁」崩壊後の90年代に、東欧のポーランド、ユーゴスラビア(当時)、クロアチアなどから多くの人が移住してきています。2008年にはドイツ国籍を取得した人を含め人口の約19%が外国人となっています。
2005年には、移住者がドイツ社会で経済的、文化的に、日常生活の中で融合されることを促進するという「移住法」が制定されました。ドイツ語の習得、法秩序、文化歴史のオリエンテーション等の統合講習も実施されていますが、義務付けられているわけではありません。日常生活を言語的にも習慣的にも自立できるようにすることを目的としています。ですが、ドイツ語をドイツ人並みに話せても、失業率の高さや個人の思想から、外国人を非難するドイツ人がいることは否めません。