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- ドイツ人の休暇の過ごし方
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ドイツでは、家庭を持っている場合、子どもの休みに合わせて休暇を取ります。夏休みが代表的な休暇ですが、それ以外ではキリスト教関係の祭日が多く、例えば復活祭(Ostern)、精霊降臨祭(Pfingsten)、クリスマス(Weihnachten)が大きな祭日にあたります。この時期は、学校では1週間から2週間の休みとなるので、両親も合わせて有給休暇をとることが一般的です。旅行好きなドイツ人は、家族旅行を計画することが多いのですが、子どもは16、7才になると親と一緒に出かけるより、友人と出かけることを好むようになります。また復活祭頃からは気候も温かくなり、比較的アウトドアを好むドイツ人は、キャンプやハイキング、サイクリングなども楽しみます。
いずれにしても、会社員であっても2週間や3週間連続して休みをとるのは普通です。学校の先生も夏休みに学校へ行くことはありません。リフレッシュをすることに徹するのがドイツ人の休暇です。
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- ドイツの学校制度
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ドイツの学校制度は各州で決められています。州ごとに微妙な差異はありますが、概ね次のようになっています。義務教育は日本と同じ9年間。満6歳で8月より小学校に入学します。4年生までが小学校で、その終了時点でどの方向に進むかを決定しますが、5,6年生はそれが適しているかどうかを見極める期間です。その後ハウプトシューレ(Hauptschule)、レアールシューレ(Realschule)、ギムナジウム(Gymnasium)の概ね三方向に分かれます。ハウプトシューレは5~9年生までで、その後職業訓練を受ける生徒が主です。レアールシューレは5~10年生までで、修了後上級専門学校や全日制の職業訓練学校へ進みます。ギムナジウムは、5~13年生までで総合大学に進むことを希望している生徒が通い、修了時に大学入学資格試験(アビトゥーア)という3教科の筆記試験と1教科の口述試験が課せられます。この成績と最終2学年の通常成績によって合否が決まります。合格すると大学入学資格が与えられます。