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マイスターのものづくり

 ドイツは昔から職人制度が発達していて、今でもその制度の多くは守られています。職人、すなわちマイスターは、多種多様の分野にわたっていました。しかし最近では、EU統合や失業者の増加、またマイスターの称号を取るための金銭的な負担から分野が減らされ、現在では41業種に絞られています。それでもドイツのものづくりは世界的に評価が高く、特許数でも米国に次ぐ世界第2位となっています。
 マイスターは手工業マイスターと工業マイスターに大きく分けられています。靴職人や精肉職人などが手工業マイスターで、独立していることが多いのですが、工業マイスターは生産企業などに雇われていることが多いのです。マイスターの称号を得るには、まずは職業学校に進み基礎学力を身につけ、次に現場で3年実習をつんだ後、商工会議所での試験に臨みます。合格すると、マイスター学校への入学資格を得られ、その後国家試験に合格してはじめてマイスターの称号が与えられます。