シュパイアー大聖堂
ドイツ南西部にあるシュパイアーは人口5万人、ラインラント=プファルツ州の中都市です。ここに世界最大級のロマネスク様式の大聖堂が建っています。神聖ローマ皇帝コンラート2世が権威を示すため、自身が永眠する場所として1030年に建造を命じ、30年の歳月をかけて完成しました。
1689年のプファルツ継承戦争ではルイ14世の軍勢から、1794年にはナポレオン軍から、長い歴史の中でたび重なる戦禍を被るも、その度に修復が繰り返され、1961年に創建当時の姿に復元されました。
尖塔の高さ70m、全長134m、幅37mの堂々としたこのシュパイアーのシンボルは、1981年にユネスコ世界遺産に登録されました。神聖ローマ帝国時代に皇帝の命によって建てられたヴォルムスとマインツの大聖堂とともに、このシュパイアー大聖堂も、皇帝大聖堂・Kaiserdom(カイザードーム) と呼ばれています。