ウルム
ウルムは、バーデン=ヴュルテンベルク州とバイエルン州の境界に位置する人口12万の地方都市です。ミュンスター(Münster)と呼ばれるゴシック様式のウルム大聖堂は、尖塔の高さが161mあり、教会としては世界一の高さを誇ります。1337年に起工し、長い歳月を経て1890年に完成しました。第二次世界大戦では、幸運にも破壊を免れました。
ウルムは、ドナウ川沿いにあることから中世より交通の要所として栄え、帝国都市の特権も得て発展しました。1805年のナポレオン率いるフランス軍とオーストリア軍によるウルムの戦いの後、1810年にウルムはドナウ川を挟んで分かれ、左岸はヴュルテンベルク国に属し、右岸はバイエルン王国に属し、後にノイウルム市と呼ばれるようになりました。
また、天文時計とフレスコ画が美しい市庁舎は、1370年に商館として建てられ、1419年に市庁舎となりました。当時の交易での繁栄ぶりがうかがえます。
最後にウルムを使ったとても有名な早口言葉を紹介しておきましょう。
In Ulm, und um Ulm, und um Ulm herum
ウルムの中、ウルムの周り、ウルムの周りをぐるっと