ドイツのデザイン (ナレーションなし)
利便性と機能性を重視した現在のドイツデザインのベースになっているのは、バウハウス(Bauhaus)です。
バウハウスは、建築家ヴァルター・グロピウス(Walter Gropius; 1883-1969)を校長にむかえて1919年にワイマールに設立され、その後1925年にはデッサウに移転し、その革新的デザインと理念で急速に注目されるようになりました。「建築」を造形活動の最終点と位置づけるも、全ての造形物に通じ、そのデザインは、人々の生活と密接に結びつき、利便性と機能性とを統合することをテーマとしています。
この理念は今でもドイツデザインの根底に流れていて、高層集合住宅から家具、調理器具、文房具の一つひとつに至るまでデザインされています。
バウハウスは現代でも各方面に影響を与え続けています。
ワイマールにはバウハウス大学が、1996年に誕生し、デッサウでは、建築にとどまらず、都市のデザインを手がけるバウハウス財団が、1999年に建ちあげられています。